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海外現地発ガイド通信

本場のトルココーヒーをウィーンで楽しもう


掲載日:2017/09/13 テーマ:世界遺産 行き先: オーストリア / ウィーン

タグ: おもしろい カフェ コーヒー 歴史


ひしゃくのような形をしたトルココーヒー専用の小鍋

ウィーンの伝統カフェで出されるトルココーヒー(カフェ・ムゼウム) ウィーンの伝統カフェで出されるトルココーヒー(カフェ・ムゼウム)

トルココーヒーとは、特別な容器で粉ごと水から煮たてたコーヒーのことで、カップには上澄みだけを入れて飲む。ジェズヴェと呼ばれる専用の小鍋で沸かされるトルココーヒーには特有の伝統と文化があり、2013年にユネスコの世界無形文化遺産に登録された。ジェズヴェとはアラビア語からきたもので、長い柄を持った小さな鍋のようなもの。なかなか目にすることがないが、トルコへ行くとどこの町の市場でも形は同じだが大きさと素材が異なるジェズヴェが並んでいる。一般には銅製が多く、それは熱が伝わりやすいのでコーヒーをうまく淹れることができるからだ。沸かしている途中で出てくるアクのような泡に旨味があるため、最初にこの泡をカップに入れておくのが本当の淹れ方だ。

トルコ菓子ロクムまで食べることができる

ロクムの皿まであるので小さな盆はめいっぱい(カフェ・ツェントラル) ロクムの皿まであるので小さな盆はめいっぱい(カフェ・ツェントラル)

本格的なトルココーヒーを飲むことができるのが、ウィーンの伝統的なカフェである。テュルキッシャー Tuerkischerという名前でメニューに載っている。一体どんな風に出てくるのかな、と待っていると、なんと、意外なことに結構トルコ風な格好をして出てきた。ジェズヴェはきっとトルコまで行って調達してきたのであろう。その上、ご丁寧なことにスイーツのロクムまで小皿に乗っている。ロクムLokumとは伝統的なトルコ菓子で、デンプンにクルミやピスタチオなどナッツ類を入れた弾力性のある小さな四角いお菓子である。どこのカフェでも同じようなロクムが添えられて出てくるので、ウィーン伝統カフェ協会の決まりなのかもしれない。トルコではジャズヴェごと出てくることはないが、この小鍋が珍しいので一緒に出され、自分でカップに注ぐ。

トルコから伝わったコーヒーはウィーンで独自の文化が開花した

アインシュペンナー(一頭立ての馬車)と名付けられたコーヒーは必ずグラスで出てくる アインシュペンナー(一頭立ての馬車)と名付けられたコーヒーは必ずグラスで出てくる

ところでウィーンとトルコと言えば、かつては犬猿の仲。1529年と1683年の2度にわたってウィーンはオスマントルコの大群に包囲され、危うく攻め落とされる運命にあった。トルコでは16世紀半ばにカフヴェハーネと呼ばれるコーヒーハウスが登場しており、ヨーロッパ諸国より100年も早くコーヒーを飲んでいた国である。コーヒーは二回目のオスマントルコ・ウィーン包囲のときに伝えられたと言われている。実際にはそれより少し前に伝わっていたようだが、とにかくウィーンにとっては憎き相手のトルコだったはず。しかしそんな歴史は遥か昔のこと。今ではトルココーヒーがウィーンのカフェの珍しい飲み物としてウィーン子たちの間で人気がある。

独特の名前を楽しんでいるようなウィーンのカフェ

オーバーマイヤーというモカコーヒー。グラスに架けられたスプーンが裏返っているのが面白い オーバーマイヤーというモカコーヒー。グラスに架けられたスプーンが裏返っているのが面白い

ウィーンのカフェを訪れるなら、トルココーヒーのみならず、他のコーヒーも試してみよう。トルココーヒーの文化が世界に認められるより2年まえの2011年に、ウィーンのカフェ文化もユネスコの世界無形文化遺産に登録されている。ウィーンには独特のカフェ文化が残されており、コーヒーの淹れ方によってそれぞれ名前が異なる。中には聞いたこともない名前があり、何が出てくるのか見当がつかないものもある。美味しい飲み水が無料でコーヒーと共に出てくるのもウィーンならではのこと。ヨーロッパで水は買うもの。早い時期から上水道が整備されたウィーンでは例外的に水がサービスされる。そして何故かスプーンが橋渡しのようにグラスに架けられているのだ。

データ

トルココーヒーがあるカフェ・ツェントラル トルココーヒーがあるカフェ・ツェントラル

カフェ・ツェントラル
Cafe Central
住:Ecke Herrengasse / Strauchgasse 1010 Wien
電:43 (1) 533 37 63-61
開:月曜〜土曜 07:00〜22:00、日曜祭日 10:00〜22:00
交:U3のHerrengasse徒歩1分
https://www.cafecentral.wien/

カフェ・ムゼウム
Cafe Museum
住:Operngasse 7   A-1010 Wien
電:+43 1 24 100-620
開:毎日08:00〜24:00
交:U1,U2,U4のKarlsplatz徒歩1分
www.cafemuseum.at

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/09/13)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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