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海外現地発ガイド通信

ハプスブルク展の後は、本場のウィーン美術史博物館へ


掲載日:2019/09/18 テーマ:美術館・博物館 行き先: オーストリア / ウィーン

タグ: 博物館 美術館 名画


美術史博物館には素晴らしい工芸品がたくさん

16世紀半ばにミラノで制作された2つのドラゴン装飾容器(このコレクションは来日はしない) 16世紀半ばにミラノで制作された2つのドラゴン装飾容器(このコレクションは来日はしない)

2019年は日本とオーストリアの修好150周年にあたり、春から夏にかけてクリムト展やウィーンのモダニズム展が開かれてきた。記念年の締めくくりとして、2019年10月から2020年1月にかけて上野の国立西洋美術館で大規模な「ハプスブルク展」が開催される。ウィーンの美術史博物館協力によるもので、同館所有の絵画や美術工芸品のコレクションが来日する。ハプスブルク家ファンはもちろんのこと、美術ファンにとっても貴重な工芸品を目の当たりにできる又とないチャンスだ。640年の歴史があるヨーロッパ名門貴族ハプスブルク家。ウィーンを拠点に領土を広げ、スペイン系ハプスブルク家によってフェリペ2世の時代には“日の沈まぬ国”と呼ばれるほど繁栄した。そんな一族のコレクションである。

青いドレスの王女マルガリータ

まるでお見合い写真であるかのようなマルガリータの肖像画 まるでお見合い写真であるかのようなマルガリータの肖像画

スペインのプラド美術館にはベラスケスの最も有名な絵画『女官たち』がある。この中央の女の子は誰かというと、スペイン王フェリペ4世の娘で王女マルガリータ・テレサ。フェリペ4世は彼女を溺愛し、ベラスケスに何枚も肖像画を描かせた。そのうちの3枚をフェリペ4世はウィーンへ送った。マルガリータは子供の頃からウィーンへ嫁ぐことが決まっており、お相手のレオポルト一世のもとへ3歳、5歳、8歳と、成長していく王女の肖像画が送られてきた。この3枚は今日、ウィーン美術史博物館のベラスケスの部屋に飾られている。今回、上野の国立西洋美術館にやってくるのは3枚のうちの1枚、「青いドレスのマルガリータ・テレサ」で、8歳になった肖像画である。

肖像画になったハプスブルク家の人々

国立西洋美術館にやってくるマリー・アントワネットの肖像画 国立西洋美術館にやってくるマリー・アントワネットの肖像画

美術史博物館は数多くの名画を鑑賞できるヨーロッパ屈指のギャラリーだが、その一部にハプスブルク家の肖像画が飾られた部屋がある。マリア・テレジアや息子のヨーゼフ2世に関しては、オーストリアはもちろんチェコやハンガリーでも独自に描かれており、行く先々の城で彼らの肖像画を見かけることがある。美術史博物館には夫を亡くした後の、珍しい喪服姿のマリア・テレジアが飾られている。彼女が可愛がった4女のクリスティーナと末娘のマリア・アントニアの肖像画も見られる。マリア・アントニアは政略結婚によってフランスのルイ16世に嫁ぎ、マリー・アントワネットとなって断頭台の露と消えた。王妃時代の威厳に満ちたマリー・アントワネットの大きな肖像画も来日する。

美術収集に貢献した人の肖像画も色々見られる

美術史美術館の充実したブリューゲル・コレクションはこのルドルフ二世のお陰だとか 美術史美術館の充実したブリューゲル・コレクションはこのルドルフ二世のお陰だとか

ハプスブルク家の莫大な美術コレクションは歴代当主の中に美術収集家がいたことによるもので、その一人、フェルディナント一世の肖像画も飾られている。意外なのは変り者で有名なルドルフ二世がブリューゲルの絵を集めたこと。彼は都をウィーンからプラハへ移し、政治はそっちのけで天文学や錬金術に凝っていた。奇人変人の異名もあるが、スペイン宮廷で育ったお陰か美術品を見る目はあったらしい。彼の肖像画もこの度、来日する。美術史博物館には絵画の他に工芸品や、古代オリエント、古代エジプトなどの部屋があり、きちんと見学するには1日では足りないほど。「ハプスブルク展」に出品されるのは全体からするとほんの数点なので、展覧会を見学した後は是非、ウィーンへ行って美術史博物館を訪れてみよう。

データ

古代オリエントや古代エジプト部門も非常に充実している 古代オリエントや古代エジプト部門も非常に充実している

美術史博物館
Kunsthistorisches Museum Wien
住所:Maria Theresien Platz
開館時間:10:00〜18:00(木曜日は〜21:00)
休館日:月曜日(6月、7月、8月は無休)
入館料:16ユーロ
アクセス:トラム、1番、2番、D番、71番でブルクリングBurgring下車徒歩2分

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/09/18)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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