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海外現地発ガイド通信

ウィーンの伝説が今も生きるシェーンラテルン通り


掲載日:2020/02/07 テーマ:観光地・名所 行き先: オーストリア / ウィーン

タグ: おもしろい レストラン 街歩き


定番の観光ルートを歩いたら、是非ここへ

シェーンラテルン通りの名前の由来となった外灯 シェーンラテルン通りの名前の由来となった外灯

ウィーンほど街全体が美しい都市は珍しい。どこを歩いても風情があり、あちらこちらに観光スポットがある。旧市街の真ん中にシュテファンス広場があり、ウィーンのシンボル聖シュテファンス大聖堂が聳えている。かつて中心部を取り巻いていた市壁は19世紀後半に取り払われ、そこに幅の広い環状道路リングが建設された。リングを飾る建物として最初に建設されたのがオペラ座である。このオペラ座脇からシュテファンス広場までの歩行者専用ケルントナー通りが最も賑やかで観光客が多い。人の流れはそのままグラーベン、そしてコールマルクトへと続き、王宮前のミヒャエル広場まで途切れることがない。このコースが一般的な観光ルートだ。しかし、もう一か所、是非足を延ばして頂きたい場所がある。シュテファンス広場の北側にあるシェーンラテルン通りだ。

中世からの伝説を今に伝える路地

バジリスクの井戸がある館の壁には伝説が描かれている バジリスクの井戸がある館の壁には伝説が描かれている

ケルントナー通りはシュテファンス広場を突っ切るとローテントゥルム通りとなり、ドナウ運河に面したリングまで続く。この通りの左側は若者が集まるモダンな地区だが、右側には古き良きウィーンを偲ばせる素敵な路地がたくさんある。大聖堂の裏にはモーツァルトが住んでいた住居が記念館となって保存され、この辺りも雰囲気がいい。もう少し北へ行ってみよう。どこをどう歩いても古い館が続き、門が開いていて中庭が見えることもしばしば。ほんの少し覗かせて頂くと、うわ〜、と声をあげてしまうほど風情がある。ゾンネンフェルスガッセから細い道が北へ伸びており、そこがシェーンラテルン(美しいランプ)通りだ。通り名の由来となったランプは、緩やかにカーブした右側の家に今もある。一見どこにでもある様な外灯だが、きっと昔は珍しかったのだろう。

壁画に描かれた伝説とは?

ユーモラスに再現されたレストラン・ツム・バジリスケンのショーウィンドー ユーモラスに再現されたレストラン・ツム・バジリスケンのショーウィンドー

このランプの家の向かい側にその昔、中庭の井戸に怪獣が住んでいたという館がある。様々な言い伝えがあるが、共通しているのは次のような話。1212年のある日、若い娘が井戸を汲みにくると、井戸は驚くほど異臭を放っていた。勇敢なパン屋の見習い小僧がロープを使って井戸の中に下りてみると、そこに見たこともない怪獣が潜んでいた。彼の説明では、鶏のようなトサカを持ち固いギザギザのうろこ、長い尻尾が何本もあり真っ赤な目をしている、と。町の長老が言うには、それはバジリスクに違いない、鶏の卵をオオトカゲが温めて生まれてきた怪獣なのでとても立ち向かえる相手ではない、とのこと。そこでパン屋の小僧は考えた。大きな鏡を持ってきて怪獣に付き出した。するとバジリスクは叫び声をあげてもがき苦しみ、死んでしまった。あまりの己の醜さにショック死した、というわけ。

伝説の名を冠したレストランで一休み

ツム・バジリスケンの外壁にはグロテスクなバジリスクが描かれている ツム・バジリスケンの外壁にはグロテスクなバジリスクが描かれている

1577年、この家が修復された際にこの話が書かれた本が見つかった。家主は話を伝えていきたい、と壁画にした。手前のレストランのショーウィンドーには怪獣退治の場面が再現されている。レストランの名はツム・バジリスケン。ウィーンの名物料理がおいしいと評判で、伝説のことを知らなくても観光客がたくさん訪れる。ヴィーナーシュニッツェルやターフェルシュピッツ、カリカリに揚げた玉ネギをたっぷり乗せたポークソテーなど、ウィーン料理が手頃な値段で美味しく食べられる。外観はカジュアルだが中に入ると高級感が漂い、古き良き時代のウィーンを彷彿させてくれる。重厚な雰囲気の室内もさることながら、季節が良ければ外のテーブル席もお薦めだ。暗くなれば向いの”美しいランプ”に明かりがともる。本当のウィーンを伝えてくれる路地である。

データ

窓辺のテーブルは人気があるので予約をお勧め 窓辺のテーブルは人気があるので予約をお勧め

ツム・バジリスケン
Zum Basilisken
住所:Schoenlaterngasse 3−5, 1010 Wien
電話:01 5133 123
オープン:毎日 12:00~24:00
休み:なし
予算:20〜30ユーロ
http://www.zumbasilisk.at/

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/02/07)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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