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海外現地発ガイド通信

地元の人に愛され続けるウィーンのシュピッテルベルク地区


掲載日:2020/11/30 テーマ:グルメ 行き先: オーストリア / ウィーン

タグ: おいしい 街歩き 穴場


長い名前は劇のタイトルだった

レストラン「ツー・エーベナー・エァデ・ウントゥ・エァスター・シュトゥック」の外観 レストラン「ツー・エーベナー・エァデ・ウントゥ・エァスター・シュトゥック」の外観

長くて変わった名前のレストランがある。場所はMQムゼウムス・クヴァルティーアの裏手、地下鉄U2番とU3番のVolkstheaterから西へ歩いて直ぐの角。名前は「ツー・エーベナー・エァデ・ウントゥ・エァスター・シュトゥック」。1835年にウィーで上演された劇のタイトルと同じだ。意味は「地上階と1階」なのだが、地上階は日本流で1階のこと、ヨーロッパでは1階は最初の上の階という意味で日本流の2階になる。つまりこのタイトルは“1階と2階”ということだ。上演されたアン・デァ・ヴィーン劇場では、舞台の上に一軒の家の1階と2階が造られ、客席側がオープン。それぞれの住人のドラマが展開するのを観客が見ている。奇抜な演出のお陰で劇は大ヒットした。1963年にレストランがオープンしたとき、かつて大流行した劇の面白いタイトルを店名に頂戴した、というわけだ。

ターフェルシュピッツがお薦め

別器で出てくるソースを牛肉の皿の周りに移してから食べる 別器で出てくるソースを牛肉の皿の周りに移してから食べる

レストランは地下鉄駅から西へ延びるブルクガッセに面しているので分かりやすい。小ぢんまりとした店で、名前の通り1階と2階がある。1階はカジュアルな感じでカフェ休憩に向いている。食事をする、と言うと2階へ案内される。2階はビーダーマイヤー調のインテリアで高級感がある。有名なヴィーナーシュニッツェル(ウィーン風カツレツ)などもあるが、お薦めはターフェルシュピッツTafelspitzだ。ウィーン名物の牛肉料理で店によって色々アレンジされているが、ここのは伝統的で本物だ。柔らかく煮込んでスライスした牛肉にホウレン草のピュレー、リンゴとホースラディッシュを摺り下ろしたアプフェルクレン、アサツキのサワークリームソース、カリカリに炒めたポテトが添えられている。以前は全てが1つの皿に盛られて出てきたが、苦手な物がある人もいるのだろう、ソースが別になって出てきた。

MQムゼウムス・クヴァルティーアの裏手にこんな素敵な道が

人影もまばらなキルヒベルクガッセ。左手前がレストラン「ツー・エーベナー・エァデ・ウントゥ・エァスター・シュトゥック」 人影もまばらなキルヒベルクガッセ。左手前がレストラン「ツー・エーベナー・エァデ・ウントゥ・エァスター・シュトゥック」

レストランのあるこの辺りはシュピッテルベルクと呼ばれるウィーンっ子が集まる一地区だ。旧市街の外側に位置しているので昔は市壁の外。17世紀末にオスマントルコ軍がウィーンを包囲したときはトルコ軍の陣地となる。19世紀後半に新しい都市計画によって地区が再開発され、4本の道が整然と並ぶ一区画になった。MQの裏手にまずブライテ・ガッセがあり、それと並行してキルヒベルクガッセが、次にグーテンベルクガッセ、そしてシュピッテルベルクガッセが同じ長さで走っている。その区画に120軒の民家が建てられた。それらのほとんどが今も残っている。この辺りは住宅地なので子供用の公園もある。建物の1階部分が次第にレストランやショップに変わっていき、現在のようになった。それでも静かで落ち着いた地区だ。訪れるのは圧倒的に地元の人が多いが、最近は観光客の姿が目立つようになった。

ここに来れば良いウィーン土産が見つかる

ゼツェッシオン好きにはたまらないゴールドが施されたコップ ゼツェッシオン好きにはたまらないゴールドが施されたコップ

個性的なショップが多い。陶器や彫金などの工芸家が作った作品や、アーティストの絵やポスターを売る店ばかり。綺麗なコップを見つけた。ゴールドで描かれた模様は全てウィーンのゼツェッシオン(アール・ヌーヴォー)様式の、実際の建物に施されている装飾だ。カールスプラッツ駅舎のヒマワリ模様もある。ひとつ30ユーロほどなので自分のためのウィーン土産に良さそう。アクセサリーの店が多く、どこもオリジナル作品ばかり。自分だけのたった一つのアクセサリーを探しているならきっとここで見つかるだろう。シュピッテルベルクはクリスマスマーケットも有名だ。アドヴェント期間中はシュピッテルベルクガッセいっぱいに市が立ち、小屋が並ぶ。見慣れたショップもこの時期はクリスマスの飾りつけで一段と輝く。一年中ウィンドウショッピングが楽しめるシュピッテルベルクだ。

データ

どこのショップも常にショーウィンドウを美しく飾っている どこのショップも常にショーウィンドウを美しく飾っている

ツー・エーベナー・エァデ・ウントゥ・エァスター・シュトゥック
Zu ebener Erde und erster Stock
住所:Burggasse 13, 1070 Wien
電話:+4315236254
オープン時間:月曜から金曜の12:00〜22:00
定休日:土曜、日曜
予算:グラスワイン付きで30ユーロ〜
http://www.zu-ebener-erde-und-erster-stock.at/

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/11/30)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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