日本初の姉妹都市は長崎とセントポール市

日本では今、都道府県・市区町村全部あわせて、1600以上が世界の各都市と姉妹都市提携を結んでいます(平成25年6月30日現在・財団法人自治体国際化協会ホームページより)。日本の姉妹都市提携第一号は、長崎県長崎市とアメリカ・ミネソタ州の州都セントポール市。終戦から10年が経った1955年、原爆の被害を受けながら復興に取り組む長崎に対して、国連がアメリカとの姉妹都市提携をあっせんし、日本初の提携となったとか。セントポールはミシシッピ川流域に広がる緑豊かな街で、漫画スヌーピーの作者、チャールズ・M・シュルツの育った地として、街のいたるところにスヌーピーと仲間たちの像が置かれています。

え、あの県とこの街が姉妹? 姉妹都市事情 え、あの県とこの街が姉妹? 姉妹都市事情

各国の首都と提携する東京、古都と提携する京都

姉妹都市提携のスタイルはいろいろありますが、自治体国際化協会の定義によれば、自治体の長により提携書があり、交流が特定の分野に限られず、議会の承認があること、となっています。市民レベルではなく、自治体どうしで長く交流することを約束するわけですから、提携するときには何らかの理由があります。例えば東京が提携しているのはニューヨーク、北京、パリ、ソウル、モスクワなど各国の中心都市がずらり。京都はエジンバラやドイツのケルン、中国の西安、アメリカのボストンなど各国の歴史的都市と提携しています。

寅さんがきっかけになった姉妹都市提携

「なぜこの都市どうしが?」と一瞬不思議に感じる提携もあります。例えば山梨県甲府市は、中国の新疆ウイグル自治区のトルファンやブルゴーニュのボーヌと姉妹都市。共通項は「ブドウ・ワインの産地」です。東京都葛飾区はオーストリアのウイーン市フロリズドルフ区と姉妹都市ですが、きっかけは映画の「男はつらいよ」。ウィーン市長が来日するときに機内で「男はつらいよ」を鑑賞、寅さんと下町の人情味あふれる情景にウィーン気質や郊外の風景を見て、友好都市となる話が進んだそうです。2001年にはフロリズドルフ区の道路に「カツシカシュトラッセ(葛飾通り)」という名前もつけられました。故郷が世界のどんな土地と友好関係を結んでいるか、自治体のホームページをチェックすると意外な発見があるかもしれません。