音楽だけじゃない芸術の都

オーストリアの首都ウィーンにたいして、少年合唱団やモーツアルトをイメージし、「音楽の都」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。多くの音楽家が活躍し、愛した街です。しかしながらウィーンは、もう一つの芸術、「美術」とも切り離すことのできない街でもあります。世界でも有数の文化都市として、年間多くの観光客が訪れます。見逃せない美術館がいくつもあり、忙しい旅程になってしまいがちですが、カフェテリアで一息つきながら、ゆっくり優雅なウィーンを散策してみませんか。カフェも欠かせないウィーン観光のひとつですから。

ウィーンでは欠かせない美術館巡りとカフェ巡り ウィーンでは欠かせない美術館巡りとカフェ巡り

豪華絢爛、クリムトの「接吻」

私が一番見たかった絵は、世界一美しいキスを描いたともいわれるクリムトの「接吻」。所蔵されているベルヴェーレ宮殿(上宮)に行きました。この作品のモデルは画家自身と恋人エミーリエです。何人もの愛人を持つ恋多き画家と、経済的にも自立した女性は、結婚せずとも生涯恋人同士でした。ロマンティックでありながら、何となく切ない印象を与えてくれました。画家について知ることは、絵を見る楽しみを湧きたててくれます。金箔が多用された、絢爛な輝きを見るには、本物に「会いに行く」に限ります。

美術史博物館にある豪華なカフェ

600年以上の間、中欧を統治した王家ハプスブルク家。その栄華の象徴ともいえる、皇帝や親族の美術コレクションを中心に所蔵するのが、ウィーン美術史博物館です。見所は、世界最大規模のブリューゲルの作品コレクション。「バベルの塔」は必見です。美術館は広く、多くの作品が並んでいるため鑑賞するにも、途中休憩が必要でした。すると、館内の2階にゴージャスなカフェを発見! ドーム式の天井は高く、装飾の美しさに感動しました。カフェ一杯でここまで満喫できるなんて、美術館嫌いな方にもこのカフェはお勧めです。

世界で8番目に大きいスポット

最近流行のスポットと聞いて訪れたのは、MQ(ミュージアム・クオーター・ウィーン)とよばれるミュージアム総合施設。世界で8番目に大きい博物館地区だそうです。エゴンシーレのコレクションで有名なレオポルト美術館、近代美術作品をそろえているMUMOK、写真、映画などの現代アートを中心とするクンストハレ・ウィーン(Kunsthalle Wien)などが集合しています。美術館前やその周辺には、子ども達が遊べる大きなフリースペースが各所にありました。その横でカフェをとっている大人たち。アートとカフェが、素敵に共存する街でした。