お墓が観光地? ウィーンだからいいのです。

ウィーンの観光地に墓地があります。モーツァルトの碑があるザンクトマルクス墓地は有名で、よく観光客がここで写真を撮っています。モーツァルトは、他の死者と共に、共同墓地に埋葬されたので、実際にはどこに埋葬されたかはわかっていません。「だいたいこのあたりだろう」というアタリをつけたところに碑があります。モーツァルトは、晩年は貧しく、埋葬にもお金がかけられなかったとのこと。今では、立派な碑が建ち、観光スポットになっています。お墓が観光地というのも、なんだか変ですが、ウィーンではなぜか違和感はありません。

ハードボイルドな墓参り。あの名画の舞台となったウィーンの中央墓地 ハードボイルドな墓参り。あの名画の舞台となったウィーンの中央墓地

往年の名画「第三の男」を気取って歩いてみたい

ザンクトマルクス墓地の近くに、もっと大きな墓地があります。それは、中央墓地。往年の名画「第三の男」のラストシーンに出てくる墓地です。墓地の並木道を、ヒロインが歩くシーンは印象的。この映画のファンが、このシーンに憧れて、中央墓地を訪れるのです。渋いトレンチコートの襟を立てて、並木道を歩いてみたいのだそうです。この映画が撮られてから、ずいぶん時間がたっていますが、墓地の並木道はそのまま。中央墓地は、ウィーンの中心地から離れていますので、それほど多くの人は来ませんが、こだわりの観光地なのです。

中央墓地で、音楽家の墓地めぐり

ウィーンの中央墓地の一角には、有名人の墓地が集められています。実際に、ここに埋葬されたのではなく、引っ越しをしてきた有名人の墓地も多いようです。「32A」というブロックがそうです。墓地は広いので、ブロック分けがされていて、番地というべき番号が振られているので、わかりやすくなっています。ここに眠っている有名人は、ベートーベン、シューベルト、ブラームス、シュトラウス親子などなど。この一角は、立派な観光地です。中央墓地はウィーンの中心地からは、71番の路面電車に乗って簡単に行くことができます。お時間があれば、ぜひどうぞ。