ウィーンのオーケストラといえば……

オーストリア、ウィーンのオーケストラといえば、なんといってもウィーン・フィルハーモニーでしょう。音楽の都、ウィーンは他にもウィーン交響楽団という実力派のオーケストラもありますので、ウィーン・フィルのチケットがとれないからといって、がっかりする必要はありません。よい音楽を聴くチャンスはたくさんあります。そしてもうひとつウィーンを本拠地とするオーケストラに、ウィーン放送交響楽団があります。母体がオーストリア放送協会ですので、日本でいうところのNHK交響楽団にあたります。ウィーン・フィルやウィーン響に比べ、いまいち地味なところがあるのですが、熱心な地元ファンがついていて、とてもよいオーケストラです。今の主席指揮者は、コルネリウス・マイスターが務めています。

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地元に愛されるオーケストラ

6年ほど前、ウィーン放送交響楽団は、母体のオーストリア放送協会から、オーケストラまるごとリストラされそうになりました。そのとき、ウィーンをはじめとする世界中のファンの間で、ウィーン放送交響楽団の存続を求める署名活動が行われたのです。そして、首の皮一枚でつながっている状態ながらも存続したのです。私は、ウィーンのコンツェルトハウスで、ウィーン放送交響楽団のコンサートを聴いたことがあります。コンサートが終わると、私のとなりの上等なスーツを着たマダムが、指揮者に向かってハンカチを振りながら「ブラボッ」と叫んでいました。彼女は典型的なウィーン放送交響楽団のファンなのでしょう。地元に愛されるオーケストラなのです。

ガンバレ、ウィーン放送交響楽団

日本にも、ときどきウィーン放送交響楽団は演奏旅行にやってきます。ところが、ウィーン・フィルのチケットは来日するたび争奪戦が繰り広けられるのに、ウィーン放送交響楽団のチケットの売れ行きはイマイチです。とてもよい演奏をするオーケストラなのに、残念です。私が東京でウィーン放送交響楽団のコンサートを聴いたとき、なんとアンコールを4曲もやってくれました。出血大サービスです。ウィーン放送交響楽団のコンサートの告知を見つけたら、ぜひ聴きに行ってください。ウィーンのマダムも応援するいいオーケストラなんですよ。