大作曲家たちの生きた時代を感じられる音楽の都

オーストリアの首都ウィーンの観光と言えば、なんと言ってもクラシック音楽ですよね。楽友協会でコンサートを聴くのもいいし、国立歌劇場でオペラを鑑賞するのもいいと思います。非日常的な華やかな雰囲気に浸れることでしょう。ですが、せっかくかつて大作曲家たちが生きた音楽の都に訪れたなら、彼らが過ごした家に訪れてみるのもおすすめです。コンパクトなミュージアムとして運営されているそれらの家では、彼らが使った楽器やその生涯に関する展示がされていて、本当にタイプスリップしたような気持ちになれます。今回は、ミュージアム化された作曲家たちの家をいくつかご紹介します。

シューベルトの生家にあるシューベルトのピアノ シューベルトの生家にあるシューベルトのピアノ

展示が豊富なモーツァルト・ハウス

小ぢんまりした展示が主流の作曲家たちの家の中で、比較的に規模が大きいのがモーツァルト・ハウスです。モーツァルトが住んでいた2階部分だけでなく、他のフロアも使って展示がされています。立地も素晴らしく、定番観光スポットのシュテファン大聖堂のすぐ近く。ウィーン内で何度も引っ越していたモーツァルトが一番長く住んだ家だそうです。モーツァルトに関する展示が豊富なのはもちろんですが、興味深いのは当時の形を残した共同キッチン。ここで、モーツァルトが深く愛した妻コンスタンツェが料理をしていたのかもしれないと思うと、なかなか感慨深いです。入場料は11ユーロ(≒1300円)で、開館時間は10〜19時です。また、ここだけは写真撮影禁止なのでご注意ください。

シューベルトの生家

中心部からやや離れたところ、Strassenbahn(路面電車)のCanisiusgasse(カニシウス駅)にシューベルトの生家があります。ここの展示はシンプルですが、ピアノや自筆譜などファンにとっては絶対に見ておきたい必須のアイテムが揃っています。視聴コーナーもあるので、あまり詳しくない方はここで改めてシューベルトの曲を聴いてみるのもいいかもしれません。肖像画で必ず目にする、シューベルトの眼鏡なんかも展示されています。私自身は、シューベルトが所有していたギターを見るためにここを訪れたのですが、非常に綺麗に保存されていました。入場料は5ユーロ(≒600円)で、開館時間は10〜13時および14〜18時、月曜日は休館となっています。ちなみに、同じウィーン内にシューベルト最期の家もあります。後編へ続きます。