ハイドン・ハウスとブラームス記念館

前編からの続きです。U-Bahn(地下鉄)のZieglergasse(ツィーグラー駅)から少し歩いた閑静な住宅街に、交響曲の父ハイドンが他界するまでの12年間を過ごした家があります。2009年にできたばかりとあって内装が綺麗です。ハイドンに関する展示だけでなく、一階部分ではウィーンの町の歴史に関する展示、2階部分の片隅ではロマン派の巨匠ブラームスに関する展示もされています。迫力のあるハイドンのデスマスクはなかなか見ごたえがありおすすめ。入場料は4ユーロ(≒500円)で、開館時間は10〜13時および14〜18時、月曜日は休館となっています。

左からベートーヴェンの墓、モーツァルト記念碑、シューベルトの墓 左からベートーヴェンの墓、モーツァルト記念碑、シューベルトの墓

ベートーヴェンの家と散歩道

後半生の35年間をウィーンで過ごしたベートーヴェンも、モーツァルトと同じように市内を何度も引っ越しており、そのうちのいくつかがミュージアムとして使われています。11年間過ごした中心地にあるパスクアラティ・ハウス、交響曲第3番「英雄」を作曲したときのエロイカ・ハウスなどありますが、やや郊外にある「ハイリゲンシュタット遺書の家」は展示も充実しておりおすすめです(入場料・営業時間はハイドン・ハウスと同じ)。また、「ハイリゲンシュタット遺書の家」から少し北に歩いたところには、シュライバー川沿いにBeethovengang(ベートーヴェンの散歩道)と呼ばれる小道があり、ぜひ併せて訪れたいところです。静かな何気ない小道ですが、京都の「哲学の道」のように、思索にふけりながらのんびりと歩くことができます。

音楽家たちが眠るウィーン中央墓地

最後におまけとして、大作曲家たちのお墓がある場所もご紹介します。ウィーンの中心地からは少し離れており、Strassenbahn(路面電車)でZentralfriedhof 3(ツェントラル・フリード3駅)まで行きます(手前にある同名の1駅で降りてしまうと音楽家たちの墓まで少し歩くことになるので要注意!)。門には係員がいて、話かけると有名人のお墓の場所を記した地図をもらえます。また、入ってすぐのところに案内板もあります。ほとんどの有名音楽家の墓地は同じエリア内にあるので迷うこともないでしょう。ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、シュトラウス親子のお墓や、モーツァルトの記念碑があります。少し変わったところだと、現代音楽の作曲家シェーンベルクのお墓が、やや歪曲した立方体というモダンな作りになっています。彼らが残した音楽を思い浮かべながらご紹介したスポットを巡ってみれば、その音楽がきっとより身近に感じられるようになることでしょう。