由緒正しきウィーン国立歌劇場。そのチケット代は?

世界に名だたるウィーン国立歌劇場。マーラーもシュトラウスも指揮をしたという由緒正しきウィーンのオペラ座です。ときどき来日公演もしますが、チケットがびっくりするほど高い! ふたりで出かけるとなると、10万円を超えてしまうほどです。本拠地のウィーンでも、チケットはお高いんでしょうねぇ、という話になりますが、意外にそうでもないのです。チケット代はピンキリです。現在のオペラ座の料金表では、ピンのほうのチケット代は265ユーロです。そこそこいいお値段はしますが、キリのほうがすごい! 3ユーロもしくは4ユーロです。これは立見席のチケット代です。

ウィーン、オペラ座の立ち見チケットを手に入れる方法 ウィーン、オペラ座の立ち見チケットを手に入れる方法

立ち見チケットの買い方

立見席の3ユーロと4ユーロのチケットの違いは、どこに立つかということです。パルテレという土間席の一番うしろが4ユーロ、バルコンやギャラリーという2階以上のところが3ユーロです。バルコンやギャラリーの立見席は、一部舞台が見切れるため、パルテレが一番人気で、常連の「タチミニスト」はここを狙って並びます。立ち見チケットは、上演開始時刻の80分前から売り出されますので、それより前に立ち見チケット売り場に並ぶようにします。演目や出演者によって、並んでいる人数は変わります。人気がある歌手が出演するときは、2時間くらい前には大行列ができています。

音楽の都の心意気は、不滅です

ウィーンは、世界中から音楽を学びに学生さんがやってくる町です。学生さんたちは、安い立ち見チケットで世界一流のオペラを観て勉強するわけです。どれだけ景気が悪かろうとも、立ち見チケットの存在は揺るぎません。「音楽の都」の心意気です。私は、ウィーン大学にプチ留学をしていたとき、よく立ち見チケットを買いました。列の前の方に並んでいる人は、たいてい常連です。よく近くに並ぶ人で、勝手に「ブラボー姉さん」とあだ名をつけていた常連の女性がいたのですが、彼女は見事なタイミングでパルテレの立見席から「ブラボー!」と叫んでいました。ウィーンのオペラ座は、観光客も多いのですが、ブラボーコールのタイミングが絶妙なのです。その理由は、立見席の常連の存在だったりします。出演者は、当然耳がいいので、ブラボーコールを聞いて「また、あの人が来ているな」と思っているのではないでしょうか。