- 内田由香
- ベルギー・ブリュッセル在住。北海道生まれの道産子。10代後半よりアメリカ、京都、沖縄、大阪、札幌、そして現在はベルギーに住む。飲食店オーナー目指し2004年脱サラ。後、料理&経営修行。「星付きレストランがフランス並みにある」と聞いてロータリークラブ奨学金を受けたのをきっかけに、2007年1月よりブリュッセルへ。
出発エリアをに変更しました。
日本でおなじみのマガキも美味いけれど、ヨーロッパならではのヒラガキ(日本のイタボガキの近種)はやっぱり試してみたいもの!
カキが美味しい季節です!ベルギーでのカキの魅力といえば、フランス大西洋岸、そしてオランダ(主にゼーランド産)やイギリス(主にコルチェスター産)の北海岸の各産地から集まるカキが食べられる!ということです。よくフランス人とカキ、ベルギーとムール貝、と言われますが、実際はベルギー人もカキが大好き!考えてみると、有史以前から食されていたカキのなが〜い歴史に比べて、ベルギーはフランス領、オランダ領、時にはスペイン領になってきたので、一概に「ベルギー人は〜」なんて語れないのかも知れません。
右がヨーロッパヒラガキ(L'huitre de plate)、左がマガキ(L'huitre de creuse)です
そして、もう一つの魅力のといえば、そう!一緒に飲むお酒です。ベルギーといえば、600種類とも800種類とも言われているビールの多様さはまさにビール王国。一方、すぐお隣を見ればワインの国フランスで、ベルギーに輸入されるワインの量も相当なのです。つまりここベルギーでは、多様なカキとこれまた多様なビール/ワインの相性が楽しめる!というわけです。よく「カキにはシャブリ」と聞きますが、カキの味も色々、シャブリも色々なので、ウワサは気にせず、ロゼでもビールでも、アタマを空っぽにして自由に楽しんでください!
「The Oyster Bar」がある、路地「Passage du Nord」です。カジュアルな雰囲気の屋台風、といっても、さすがヨーロッパの情緒あるアーケード街です
なお、この地域のカキ(l'huitre)は日本と同じマガキ("creuse")と円形のヒラガキ("plate")の2種類があります。BelonやArcachonなどの名前は産地名です。マガキは重量による格付け("fines"等)と養殖管理上の区別("〜de clairs")があるようですが、「違いを楽しむ」つもりで先入観なく選び、あとはアタマを空っぽにして味わいましょう!「オランダ産よりブルターニュ」などと聞くこともありますが、ブルターニュだけで12の産地、しかも育成方法も様々なのですから!
ここが「The Oyster Bar」です。カジュアルな店構えから予想されるように、実際お店はおじさんとおばさんで経営しています。英語もちゃんと通じます!
肝心のカキ処、ちょっとオシャレに楽しみたい人は、地元でも人気のBerga Queen(ベルギーで最大のオイスターバー?)をオススメします。でも、オススメNo1は常設屋台風「The Oyster Bar」です。ヒラガキは厳密には軽い方からNo.6〜No.0000〜Pied de Cheval、マガキはNo.5〜No.0となっていますが、ここはP(Petite)、M(Moyenne)、G(Grande)、と大雑把!これからの季節、外でマフラーをきゅっとしめて、冷たいお酒とカキを満喫するのは最高です!
「The Oyster Bar」の料金体系の一部です。右が店内飲食、左がテイクアウトの値段。例えばマガキのPetiteサイズ12個テイクアウトで13ユーロです
■The Oyster Bar
住所Passage du Nord, 25, 1000, Bruxelles
電話番号:+32 (0)2 217 4552
URL:無し
営業時間:11:00-20:00
定休日:日
■Belga Queen
住所 Rue Fosse-aux-Loups, 32, 1000, Bruxelles
電話番号:+32 (0)2 217 2187
URL:http://www.belgaqueen.be/home.asp?city=1&Lang=1
営業時間:12:00-14:30 19:00-24:00
定休日:無し(1/1、12/24の夜)
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/10/25)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて