スタリ・モストを眺めながら食事

ボスニアの世界遺産スタリ・モスト、その1から続きです。私は2015年の夏にモスタルを訪れました。町を流れる川の東側にあるオスマン朝時代からの旧市街を歩き、スタリ・モストへ。川沿いには、橋を眺めながら食事ができるレストランが何軒かあり、まずはそこでランチをとりながら橋を眺めました。再建された橋は、オリジナルを忠実に再現しているのでしょうが、まだ真新しく見えます。あと10年ぐらいすると、いい感じになってくるのではないでしょうか。

スタリ・モストから川へ飛び込む少年と、それを見る観光客たち スタリ・モストから川へ飛び込む少年と、それを見る観光客たち

橋の上に立つ少年たちは?

スタリ・モストは、高さ21メートル、長さ29メートル。この石橋の中央は、高く盛り上がった変則的な造り。ひらがなの「へ」の文字のような形といえばわかってもらえるでしょうか。この橋を造ったのはシュレイマニエ・ジャミイなどで有名なトルコの建築家ミマール・スィナンの弟子で、当時からその美しさは有名だったようです。橋の中央に向かっての勾配がきつく、雨の日などは手すりによく掴まって上らないと、滑ってしまいそうです。橋の上は美しい渓谷とその両側に続く町が見渡せ、観光客によるちょっとした“写真撮影渋滞”も起きていました。さて、この橋の一番高いところに、海水パンツだけの少年や青年が立っていました。いったい何のため?

橋の上からの飛び込みは、町の伝統

若者による川へのダイビングは、17世紀ごろから行われており、1968年からは毎年飛び込み大会も行われているようです(内戦中は中断。いまは復活し8月の中頃に)。しかし、川の水は触ってみると夏でも冷たく、流れもあるので、この飛び込みはかなり危険です。で、いま飛び込んでいるのは観光客にチップをもらっているのだとか。いくらだと飛び込んでくれるのでしょう? いざ自分が橋の上に立って見下ろしてみると、私には絶対無理です。

橋の構造や歴史を紹介する「スタリ・モスト博物館」

このスタリ・モストの両脇にはオスマン時代の塔があり、その東側が「スタリ・モスト博物館」になっています。橋の構造や発掘中に発見できた遺跡に関する展示ですが、私が行ったのは遅く、ちょうど博物館のドアが閉められるところでした。しかし、「下の遺跡ならまだ開けているので、タダで見て行っていいよ」と言われそちらへ行きました。「遺跡」部分は、橋の再建時に発掘された部分のようです。しかしどうやって足場を組んだのか、組んだとしてもどうやって石を運んだなど、どうやって造ったかはまだわからない部分も多いそうです。(その3につづく)