ガイドブックにはまだ載っていない、口コミで人気の観光名所

2015年の夏、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボを訪れました。いくつかの見どころを訪れたのですが、その時、その時、旅行情報サイトでサラエボの観光をチェックしたところ、人気ランキングで1位になっていた「ギャラリー11/07/95」が気になりました。ガイドブックにはまだ掲載されていない所です。この日にいったい何があったのでしょう? そしてここはどんなものを展示しているギャラリーなのでしょうか? そこでサラエボに着いた私は、ボスニアの内戦に関する展示だということ以外はほとんど前知識なく、このギャラリーを探して行ってみることにしました。

最初は場所がすぐに見つけられませんでしたが、この看板が目印に。 最初は場所がすぐに見つけられませんでしたが、この看板が目印に。

ビルの一室に造られたギャラリー

場所はサラエボの旧市街と新市街の境目ぐらいにある、カテドラルのある広場に面したビルの中。最初は場所がわからなく、何度も通り過ぎてしまいました。よく見ると看板があるのですが、注意していないと気がつきません。エレベーターに乗ってビルの上階へ。受付に行くと、英語によるガイドツアーもあるとのことでしたが、ちょうど出たあとのようだったので自由に見ることにしました。ギャラリーはそれほど広くはなく、大きく長い部屋を仕切ってあるだけのような造り。それでも割と多くの人たちが中にいました。壁には人物の顔写真やモノクロやカラーの写真がかけられています。まずは上映しているビデオを見てから、中を回るようにとのことなので、ビデオの前に座りました。

ギャラリーの名前になった「スレブレニツァの虐殺」

ビデオ上映されているドキュメンタリーは2本。共にだいたい30〜40分ぐらいの長さでしょうか。1本はギャラリーの名前にもなった1995年7月に起きた「スレブレニツァの虐殺」についてです。細かい経緯についてはネットに情報が出ているので、誤解なきようそちらをご覧ください。ただ、かいつまんで書くと、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争により、セルビア人勢力に農村部からどんどん追い出されたボシュニャク人(イスラム教徒)たちが、このスレブレニツァの町に追い込まれ、ほとんどの男性が虐殺された事件です。その数8000人あまり。当時、スレブレニツァには国連軍(オランダ兵)がいましたが、セルビア人勢力が男性を選んで連れて行くのを黙認しました。男性は10歳以下ぐらいの子供以外はすべて連れて行かれ、順次殺されていったのです。(後編につづく)