自然のもつ力で浄化される

近頃人気のヨーロッパのデスティネーション、クロアチア。「アドリア海の真珠」と称されるドブロブニークや、3世紀末のローマ皇帝の宮殿が残るスプリットなど、世界遺産に登録された見どころの多い国です。そんなクロアチアの唯一の世界自然遺産で、群を抜く美しい自然のパワースポットが、プリトビッツェ湖群国立公園です。静謐な空気と滝のマイナスイオン、公園を取り囲む木々からのエネルギーを感じながら公園内を歩いていると、自然の力で体内が浄化されていく気がします。ザグレブからの日帰りも可能ですが、是非ここでは一泊滞在することをおすすめします。

神秘的な水の色と驚きの透明度、クロアチア・プリトビッツェ国立公園の湖群 神秘的な水の色と驚きの透明度、クロアチア・プリトビッツェ国立公園の湖群

東の九寨溝・西のプリトビッツェ

プリトビッツェの見どころは、高低差のある大小16の湖が92の滝で階段状に繋がっている、カルスト地形の幻想的な景観です。エメラルドグリーンの神秘的な湖が続く風景というと、中国の九寨溝を思い浮かべる人もいるでしょう。確かに、九寨溝の方が規模が大きく変化に富んでいるという話も聞きますが、九寨溝は今、中国人観光客が押しかけて、遊歩道は押すな押すなのラッシュ状態、おまけに標高3000mの辺境の高地にあるのでアクセスも大変です。一方プリトビッツェはまだ訪問者がそれほど多くなく、標高も低く、全体にアップダウンが穏やかで遊歩道が整備されているので、家族連れや高齢者でも歩きやすいのが特徴です。

変化に富んだ景観が続く

プリトビッツェ公園内にはいくつかのトレイルが設けられています。遊歩道は整備され、案内板も分岐ごとにきちんと掲示されているので、個人で歩いても迷うことはありません。遊覧船や電動バスも、チケットに含まれているので無料で利用することができます。大小のエメラルドグリーンの湖は、プランクトンの量によって微妙に色が異なり、プランクトンの多い湖は青がいっそう深まって実に神秘的。水があまりにも澄んでいるので、泳ぐ魚や沈んでいる木の枝まで、水の中とは思えないように鮮やかに見通せます。岩の上を舐めるように流れ落ちる滝もあれば、落差90m以上の迫力のある滝もあり、様々に表情を変える景色はどこを見ても飽くことがありません。

湖畔での1泊がおすすめ

ザグレブからの日帰りの場合、下湖群を巡るコースを歩いて終わるのが一般的ですが、これではすごくもったいない気がします。公園内には数軒ホテルがあり、ここに泊まった人はホテルでチケットにスタンプをもらえば、滞在期間中は何度でも入場できます。1泊すれば、上湖群と下湖群のすべての湖を巡ることができますよ。ホテルでの夕食には、地元のワインを添えて、名物のマスのグリルをいただきましょう。また、入口2のインフォメーションの手前には、自家製のチーズやジャムを挟んだ名物のお菓子シュトゥルドゥラを売る屋台が並ぶので、歩き疲れたらティータイムに召し上がれ!