旧ユーゴ諸国では一般的な民宿「ソベ」

この夏(2015年)、クロアチアやスロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナの、旧ユーゴスラビア3か国を周遊しました。旅行時期がちょうど8月のハイシーズンということもあり、ホテルの宿泊料金はどこもうなぎ上り。この時期、ホテル料金はオフシーズンの2倍は当たり前です。その上、アクセスの良い、人気ホテルは数ヶ月前から満室。とくに人気の2都市、ドブロブニクとスプリットは厳しい宿泊状況です。そこで私が利用したのが「民宿」でした。これらの旧ユーゴスラビア諸国には、「Sobe(ソベ)」と呼ばれる便利な「民宿」がたくさんあるんですよ。かつてはなかなか予約もしにくいこのソベでしたが、今では簡単にインターネットの予約サイトでも申し込むことができます。ネットでは「ペンション」「プライベートルーム」などと訳されていることもありますが、現地での看板は「ソベ」なので、ご注意下さい。

モスタルで泊まったソベの部屋 モスタルで泊まったソベの部屋

「ソベ」の料金と予約方法

「民宿」といっても、設備はピンからキリまで。値段もかなり違うので、探すにはネットの口コミを頼りにしてもいいですし、ドブロブニクやスプリットなどの港で声をかけて来る客引きのおばさんと直接交渉してもいいでしょう。値段はだいたい2000円から7000円ぐらいのものが多いです。もちろんオンとオフでは、値段は倍ほど違います。私が利用したのはもっとも客室料金が高い8月初旬だったので、ちょっといいソベは1室2人利用で50〜70ユーロ。オフシーズンならたぶん同じ部屋が半額でしょう。すべてネットで事前に申し込んでいましたが、どこも当日でも空きがあったようです。ただしホテルと違って、ソベの人が常駐しているとは限らず、「何時ごろチェックインするのか」と事前にメールで聞いてくる所もありました。

「ソベ」の部屋はどんな感じ?

というのも、「民宿」といっても、レンタルルームに近い所がほとんどで、オーナーは別の場所に住んでいる人も少なくなかったからです。もしくはハイシーズンには使える部屋を全部貸して、自分は郊外の別の家に移っているのかもしれません。クレジットカードが使えない所がほとんどなので、支払いは現金でしましょう。私の場合、チェックイン時にお金を払って鍵を受け取ってしまえば、チェックアウトまで顔を合わすこともない所がほとんどでした。部屋はほんとうにいろいろですが、なかにはホテルよりも部屋が広い所もありましたし、キッチン付きで食器もある所は、自炊派には便利でした。朝食はどこも付いていなかったのですが、スーパーがたいてい近くにあり、パンとハムでサンドイッチを作って食べたりしました。冷蔵庫と冷房、シャワールームはすべての部屋にあり、WiFiも問題なく使えました。

結果的には大満足の「ソベ」

驚いたのはどのソベでも、みんな英語が上手だったこと。イタリアやスペインの民宿や小ホテルよりもずっと通じましたよ(笑)。ドブロブニクのソベは、バスターミナルと旧市街の間にあり、どちらからも徒歩20分ほど離れていましたが市バスの停留所がすぐ近くにあり、それを利用すればそれほど不便でもありませんでした。キッチン付きでとても清潔で大満足。洗濯機も利用できました。スプリットのソベは、旧市街から徒歩5分と手ごろな距離で、観光に疲れたら、すぐ宿に帰って休めました。モスタルのソベは、部屋にコーヒーセットが用意されており、オーナーの気づかいを感じました。どこも、観光の質問に親切に英語で答えてくれて、好印象。事前に不安もありましたが、私は今ではすっかり「ソベ」のファンになりました。