海から見たドブロブニークに大感動!

世界遺産の町、「アドリア海の真珠」と称されるドブロブニークは、海沿いの広くない土地にオレンジ色の瓦屋根が密集しています。そこは中世の時代に埋め立てられた土地だそうで、港の機能を確立することで、交易で財を成したのでした。町の起源ははっきりとはしませんが、水があること、船員たちが眠れる砂浜があること、そして近隣の古代の港からの距離を考えると、ギリシア時代から、船乗りたちが寄港地として利用していたのではないかと考えられるようになりました。港から、ギリシア時代の遺物が発掘されたからです。中世にはラグーサ共和国として発展しました。その時に建設されたのが町をぐるりと囲む城塞です。しかし城塞は、戦争で火器が使用されるようになると、ひとたまりもありません。1806年、ナポレオン軍に包囲されると、一か月後にラグーサ共和国は降伏したのです。

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現代の情報戦では役に立った、かつての城塞

そして1991年ユーゴスラビアの崩壊で、今度はユーゴスラビア人民軍(セルビア・モンテネグロ)がこの町を、7か月間も包囲、攻撃し続けました。ところその様子をテレビで観ていたヨーロッパ中の人々が、「アドリア海の真珠を破壊してはならない」と、大ブーイング。世論に押されたこともあり、戦争は収束へと向かったのです。実際には役に立たない城塞が、その文化的価値から町と人を救ったのです。僕が初めてこの町に行ったのはクルーズ船でした。まだ砲弾の後も生々しく残っていました。朝、この町に着き、港の外に停泊したのですが、なんて美しい町だろうと思ったものです。内陸をバスで来ると、よくわからないうちに到着しますが、船で来ると、第一印象が鮮烈で、なるほど港町とは、海に向かって開かれているのだと実感した覚えがあります。ですから、ドブロブニークを訪れるなら、ぜひとも海からとおすすめしているのです。

海からどうやっていくのか?

海からドブロブニークに行くには、まずクルーズがあります。ジェノバからベニスまでのもの、ベニスから出て再びベニスに帰ってくるクルーズでは、ドブロブニークに寄港するコースも多くあります。2016年ではMSCマニフィカ号で、ベニス発着7泊8日で55000円程度、1泊60ドルほどと破格の値段です。また対岸のイタリア・バーリからフェリーが週6便、夜の22:00発、朝8:00着で出ています。値段は片道6000円強です。そしてドブロブニークを観光し、近隣のスプリットまでバスで移動します。スプリットもきれいな町です。スプリット発20:15、対岸のイタリアのアンコーナには朝6:00着です。アンコーナはサンマリノの南にあって、ベニスまでは列車で4〜5時間、料金は6000円くらいで結んでいます。船でドブロブニークへ。ぜひチャンレンジして、朝の美しい町を海から見てみてください。(いずれの料金も、2016年8月現在のものです)