日本でブームになってほしい素朴な気ケーキ

世界中の様々なスイーツが上陸しては一大ブームを巻き起こす日本。スイーツのトレンドはどんどんヒートアップし、最近では「クロナッツ(クロワッサンとドーナツ)」や「クロワッサンたい焼き」など複数のスイーツを融合させた「ハイブリッドスイーツ」が人気だとか。しかし今日ご紹介したいのは、そんな時代に逆行するかのようなシンプルで素朴な旧ユーゴスラビアのスイーツです。クロアチアでは「クレムシュニッテ」、スロベニアでは「クレムナ・レジーナ」と呼ばれる、クリームたっぷりのケーキです。

クリームの甘さが絶妙な、ブレッド湖畔の名店のクレムナ・レジーナ クリームの甘さが絶妙な、ブレッド湖畔の名店のクレムナ・レジーナ

ザグレブの老舗のものは冷やしても美味!!

クレムシュニッテは、上段の生クリームと下段のカスタードクリームをパイ生地で挟み、粉砂糖をかけた四角いケーキです。私が初めてこのケーキを食べたのは、クロアチアのザグレブ。老舗のケーキ店「ヴィンツェク」には、粉砂糖をかけたものとココアパウダーをかけたものがあったので、両方テイクアウトして宿で食べてみました。さくっとしたパイ生地とふんわりと軽いカスタードクリームは甘さ控えめで、けっこう大きなケーキですがぺロッといけます。半分は冷蔵庫で冷やして翌日食べたのですが、冷やした方がさらに美味しく感じられました。

本場サモボルでは出来たてをいただきましょう

ザグレブのクレムシュニッテは「ザグレバチュカ・クレムシュニッテ」と呼ばれ、ココアパウダーがかかっているのが特徴です。そして、クレムシュニッテの本場といえば、ザグレブ近郊の町サモボルで、ここのものは「サモボルスケ・クレムシュニッテ」と呼んで区別されています。ザグレブのものは下3分の2のカスタードと上3分の1の生クリームに分かれていましたが、サモボルのものは両方合わせてホイップしたようなふわふわのクリームでした。ここでは出来たてのふわふわでほんのり温かいクレムシュニッテこそが王道です。ザグレブからバスで1時間、足を運ぶ価値ありのおいしさでした。

スロベニアのブレッド湖畔にある名店

一方、スロベニアでは同じケーキが「クレムナ・レジーナ」と呼ばれています。なかでも湖が美しい風光明媚なリゾート、ブレッドの「ブレイスカ・クレムナ・レジーナ」が有名です。熊の看板で知られるケーキ屋「Slascicarna Smon」のものが町で一番おいしいと評判で、私も滞在中は毎日通いました。こちらのクレムナ・レジーナは生クリームとカスタードクリームが半々くらい。クロアチアのものに比べるとカスタードがしっかりしてふわふわ感では負けますが、甘すぎず、生クリームとのバランスも良く食べ飽きない味でした。日本人に絶対に受けるこの味、2016年に是非日本で流行ってほしい、いち押しのスイーツです。