いつもはバス旅だけれど、たまには鉄道で

バスの旅が多いバルカン半島の旧ユーゴ諸国の旅ですが、たまには鉄道に乗ってみたいと思い、クロアチアの首都ザグレブから、お隣の国スロヴェニアの首都リュブリャナまで、列車に乗ってみました。所要時間は約2時間半、料金は2000円ぐらい。バスでも所要時間や料金はだいたい同じようですし、到着するところもほぼ同じ(リュブリャナでは鉄道駅の目の前がバスターミナル)。それなら、気分を変えて鉄道でと思った次第です。チケットは2日前に鉄道駅構内の旅行会社で買いました。ふつうの窓口もあったのですが、まちがえて旅行会社のほうに行ってしまったんですよね(笑) 高かったかもしれませんが、その代わりどの列車がいいかとか教えてくれたり、座席の予約を入れたりもして、さらにカード払いもできたので、まあいいかなと。

ザグレブ中央駅の構内。ここからリュブリャナへ ザグレブ中央駅の構内。ここからリュブリャナへ

乗車したら自分の席に人が?

列車は12時半ザグレブ発でしたが、その前に持っているクーナ(クロアチアの現地通貨)を全部使い切ってしまおうと小銭をかき集め、駅の売店で飲み物やお菓子を買いました。列車は始発ではなく、すでに乗っている人がいました。予約した席に行くと、すでにそのコンパートメントには家族が乗っています。「ここは私たちの席だ」とか言われましたが、片言の英語で「予約しているんだ」というと席を空けてくれました(予約席は通路に表示された座席番号に紙が挟んであります)。ざっと見たところ、2等コンパートメントで座席を予約している人は外国人ぐらいだったようです。私は、結果的にその家族の真ん中に放り込まれたような感じでした…。

いきなり車内でお酒をすすめられる

その一団は数家族からなり、全部で15人ぐらい。3つぐらいのコンパートメントに分譲して乗っていました。これからオーストリアにいる家族の結婚式に行くというのです。もう行く前から男たちは盛り上がっていて、私も次々にお酒を勧められました。ビールぐらいにしておけば良かったのですが、蒸留酒のラクを最初に飲んでしまったのが失敗です。しかしクロアチア人の男たちは何かと気を使ってくれ、つたない英語で話しかけてくれ、短い時間でしたがなかなか楽しい時を過ごしました。隣のコンパートメントから、男の奥さんがやって来て、「こっちのコンパートメントはスペイン人だよ」というようなことを言っています。たぶん、隣ではスペイン人旅行者が私と同じような目に遭っているのでしょう(笑)

2回あるパスポートチェック

パスポートチェックは、途中2回。クロアチアを出国する時と、スロヴェニア入国の時にあります。クロアチアはシェンゲン協定にまだ参加していないので、出入国審査を行わなければならないんですよね。ただし、列車を降りることはなく、各車両を係官が回って行います。係官が持っている通信機器を備えた機械は、パスポートの読み取り機能やスキャニングもできるスグレモノでした。リュブリャナに着いたのは、定刻通りの15時10分。2時間40分といっても、そのうちの1時間弱は、両方のイミグレーション停車だったので、かなり近い感じです。クロアチア人の家族に別れを告げて下車。降りても、彼らが車内で手を振っているのが見えました。旅ならではの出会いですね。