海沿いの町ばかり注目されるクロアチアだが…

この夏(2015年)、コトル、ドブロブニク、スプリットとアドリア海沿いに北上するクロアチアの旅をしましたが、スプリットから首都である内陸のザグレブにやってくると、その雰囲気の変わりように驚きました。それまでの地中海都市とはぐっと趣きを異にする、「森のヨーロッパ」を感じるのです。ザグレブは、オーストリア=ハンガリー帝国時代のハプスブルグ家の影響が、強く出た都市なのです。

ザグレブの陸の玄関、ザグレブ中央駅 ザグレブの陸の玄関、ザグレブ中央駅

町は大きく3つに分かれている

クロアチアの首都ザグレブの人口は約68万人。町の北には、山々が迫るのが見えます。町は大きく分けると、町の北側にある17世紀以前の旧市街、そのふもとから南の鉄道駅付近までつながる19世紀に発展した新市街、そしてそれらを取り巻く20世紀以降に発展した市街に分かれます。観光名所があるのはもちろん旧市街ですが、19世紀以降の新市街も博物館や美術館、劇場などがあり、また町並みもゆったりして雰囲気があり、歩いていて楽しいでしょう。大まかに言えば、鉄道駅と旧市街の間が、旅行者が歩くヨーロッパ風の新市街です。

新市街の南にあるバスターミナルと鉄道駅

陸路でザグレブにやってきた旅行者が着くのは、長距離バスターミナルか、鉄道のザグレブ中央駅。このふたつは1キロちょっと離れています。町のあちこちを結ぶトラム(路面電車)でも移動できますが、歩いても20分ぐらいの距離。私はバスターミナルの方に着いたのですが、宿が鉄道駅の方だったので歩いて移動しました。ただし、途中閑散としているところもあったので、夜は荷物を持ってあまり歩かない方がいいかもしれません。とはいえ、この付近は交通の便がいいところなので、ホテルや安宿、ホステルの類いが何軒もありますし、カフェも遅くまで開いています。雰囲気はないですが、2泊ぐらいで移動するなら便利なところでしょう。

オリエント急行の停車駅だったザグレブ中央駅

旅行者向けのインフォメーションは、バスターミナル、鉄道駅共にありますが、シーズン以外は人がいないことも多いようです。他国から来たけど両替所が開いていない場合は、共にATMがあったのでそれを利用しましょう。ザグレブ中央駅ですが、荷物を入れられるロッカーがあるので、ここに荷物を置いての観光もできると思います。かつてはオリエント急行の停車駅で、映画「007ロシアより愛をこめて」にも登場します(ただしロケはされていません)。(後編につづく)