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海外現地発ガイド通信

チェコの世界遺産、クロミェルジーシュの庭園群と城


掲載日:2017/07/29 テーマ:世界遺産 行き先: チェコ / ブルノ

タグ: 宮殿 公園 美しい


いつまで眺めていても飽きることがない花模様

庭園の中央に八角形のキオスクがあるフラワー・ガーデン 庭園の中央に八角形のキオスクがあるフラワー・ガーデン

チェコにこんな美しいバロック庭園があったのか、と驚く。ここはモラビア地方の町クロムニェジーシュ。立派な城があることで知られる町だ。クロムニェジーシュ城には館の脇に手入れの良い小規模な庭園があり、その後方には広大なイギリス庭園が広がっている。これらの庭園とは別に、城から少し離れたところにあるのがフラワー・ガーデンと呼ばれている、一般に”フランス式”と言われるバロック庭園だ。1998年に司教の館と城の庭園、そしてこのフラワー・ガーデンが世界遺産に登録された。登録名は「クロミェルジーシュの庭園群と城」であり、城より庭園が先になっているので庭園の方が際立っているのかもしれない。司教の館はマルクト広場の北側にあり、フラワー・ガーデンは町の南西にある。

回廊の屋根はテラスになっているので上がることができる

庭園の端にある回廊にはギリシャ神話の神々の像が飾られている 庭園の端にある回廊にはギリシャ神話の神々の像が飾られている

フラワー・ガーデンは17世紀後半に最初の庭園が造られ、19世紀半ばに今日の姿になった。地図で見ると長方形の庭園で、半分に区切ると正方形が2つできる。その正方形を4つに区切ると8つの正方形ができる。それらをさらに4つに区切ると全部で32の正方形ができる。フラワー・ガーデンはこの組み合わせで成り立っているのだ。まさに幾何学模様の庭園である。四角形は丈の低い生垣で囲われ、その中に色の異なる様々な花を植えて模様を作っている。花はこまめに植え替えられるため、庭園では常に造園師が働いている。黄緑色の絨毯を敷き詰めたような芝は伸びるのが早く、夏場の芝刈りは2週間ごとに、その間に雑草が生えてくるし、生垣は高さが直ぐに不揃いになるので休む暇がない。

テンカラが手掛けた美しいキヨスクも見学しよう

内部の細かい装飾に拘りを見せるキヨスク 内部の細かい装飾に拘りを見せるキヨスク

庭園の入口は中ほどにあり、入って右半分が花の庭、左半分は樹木や灌木で迷路や子どもの遊び場が出来ている。大きな温室もある。右半分の庭園には突当りに回廊が設けられ、長さは244mと長いもの。日避けや雨避けのために造られ、回廊の上は見晴台になっている。上から眺めると花の模様が良くわかる。所々に噴水や彫像が置かれていた。中央に円蓋屋根を乗せた八角形のキヨスクがあるので行ってみる。中には入れないが、外側からよく見ることができる。内側には細かい彫刻や壁画が施されている。クロムニェジーシュ城を手掛けたイタリアの建築家ジョヴァンニ・ピエトロ・テンカラの作品である。貴族たちは庭園を散策したあと、このキヨスクでお茶を飲み、お喋りをして時を過ごした。緩やかな時間の流れが感じ取れる。

映画『アマデウス』の撮影場所になった城

優雅な『会議の間』では時々コンサートが開かれている 優雅な『会議の間』では時々コンサートが開かれている

町の中心部にある城の方は、外観こそおとなしいものの内部には華やかな部屋がたくさんある。白壁にゴールドが施されたロココ調の広間が「会議の間」と呼ばれているのは、1848年の市民革命の時にウィーンが混乱していたため帝国会議がこの部屋で開かれたことに由来している。革命によって新たな皇帝となったフランツ・ヨーゼフは、ロシアのアレクサンダー三世とこの城で会談しており、その時催された狩猟大会の獲物の角を飾った部屋もある。33000冊の蔵書を誇る図書室には大きな地球儀がいくつか置かれている。チェコ出身の監督ミロス・フォアマンの映画『アマデウス』では、この城がウィーンの宮殿として撮影に使われた。意外な所でお宝を発見できるモラヴィア地方である。

データ

古めかしい地球儀が似合う城内の図書室 古めかしい地球儀が似合う城内の図書室

クロムニェジーシュ城
Zamek Kromeriz
入館料 : 290チェコ・コルナ
開館時間:4月半ばから10月までは基本的に9:00からオープン。
閉館時間は不規則なので下記を参照
https://www.zamek-kromeriz.cz/en/plan-your-visit/opening-hours 

フラワー・ガーデン
入園料 70チェコ・コルナ
1月から2月の一時期は閉園しているが、それ以外は年中オープン
詳しくは上記のwww.を参照

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/07/29)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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