チェコのビールがおいしい理由

国民1人あたりのビールの消費量が世界一のチェコ。おいしいビールが非常に安価に楽しめる、ビール好きには嬉しい国です。チェコがこのようなビール大国となったのは、良質の麦とホップ、水が手に入るため。また、ビール造りの伝統も長く、紀元前の昔からビール醸造が行なわれていました。1842年にピルゼン地方で作られたピルスナーは、ホップの苦味をきかせた琥珀色のビールで、現在世界の主要なビールのスタイルとなっています。

ビール大国、チェコでビール工場見学。巨大なタンクに圧倒されつつ試飲を楽しむ ビール大国、チェコでビール工場見学。巨大なタンクに圧倒されつつ試飲を楽しむ

バドワイザーの本家はどこ?

チェコは各地にビール醸造所があり、観光客が見学できる場所も多いです。そのひとつが、南モルドバ州のチェスケー・ブジェヨヴィツェにあるバドワイザーの工場「ブドヴァイゼル・ブドヴァル」です。バドワイザーの製造元はアメリカだと思われるかもしれませんが、アメリカのバドワイザーは、ビールの名産地であったチェスケー・ブジェヨヴィツェのドイツ語名「ブドヴァル」に由来する名前を借用し、アメリカで販売を行なったもの。つまり、本家はチェコなのです。このためアメリカとチェコの2つの会社間では、長年商標権をめぐっての訴訟が続けられています。

いよいよビール工場を見学

ビール工場への受付は、ガラス張りのきれいな建物にありました。係の人に案内されて見学ツアーがスタート。表へ出ると、まず巨大な水のタンクが目に入ります。この地下300mからきれいな水がくみ出されているのです。次に、漏斗を逆さにしたような銅製の発酵用の釜へ。ここでは麦芽と水を混ぜて熱し、さらにホップを加えます。次に逆三角錐のタンクへ移して発酵を開始。さらに低温で醸造するための貯蔵タンクへ移します。さて、ここでお待ちかねの試飲。まだろ過されていないビールを、タンクから直接カップに注いでくれます。さっぱりした飲みやすいビールです。

ビール好きならぜひ予定に加えたい

続いてボトル詰めの建物へ。ベルトコンベアーに載せられた、たくさんのビール瓶が流れていきます。これらを洗浄し、ラベルを貼り、できたてのビールを詰め、栓をしてケースに入れるまでを見ることができます。このビール工場では1時間に4万本ものビール詰めが可能で、できたビールは60近くの国に輸出しているとのこと。工場見学が終了したら、旧市街中心部にある工場直営のビアレストラン、マスネー・クラーミで、食事とビールを楽しむのがおすすめです。ビール好きなら一度は行ってみたいチェコ。ビール工場見学を加えると、ぐっと本格的なビールの旅になりますよ。