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海外現地発ガイド通信

ボヘミアの温泉三角地帯を代表するカルロヴィ・ヴァリ


掲載日:2020/11/25 テーマ:観光地・名所 行き先: チェコ / カルロビバリ

タグ: 街歩き 健康にいい 美しい


鹿を追いかけて温泉を発見する

3本の十字架の丘Vyhlidka Tri krize展望台から眺めるカルロヴィ・ヴァリの町 3本の十字架の丘Vyhlidka Tri krize展望台から眺めるカルロヴィ・ヴァリの町

テプラー川の谷間に広がる目の覚めるような美しい町、カルロヴィ・ヴァリ。鉄道駅は高台にあるので町に降りてくる途中で美しい町並みが見える。感動の瞬間だ。カルロヴィ・ヴァリとはカールの源泉、という意味。チェコの国王でもある神聖ローマ皇帝カール四世が14世紀半ば、狩りでこの地にやってきた。王が撃ち損じた鹿を追いかけて行くと、鹿が温かい泉で傷口を癒しているのを発見。王はこの泉に治療効果があることに気づき、ここに湯治場を建設した。それが温泉保養地カルロヴィ・ヴァリの始まりだった。北西ボヘミアの端にはフランチシュコヴィ・ラーズニェとマリャーンスケー・ラーズニェという温泉地があり、そこを結ぶと三角形になるので「ボヘミアの温泉三角地帯」という呼び名が生まれ、世界有数の温泉地になっている。

チェコの温泉地で必ず見かける温泉水を飲む独特なカップ

カルロヴィ・ヴァリでは伝統の青い玉葱模様ブルーオニオンの温泉カップが多い。この温泉カップは珍しいので土産に最適だ カルロヴィ・ヴァリでは伝統の青い玉葱模様ブルーオニオンの温泉カップが多い。この温泉カップは珍しいので土産に最適だ

チェコにはぬるま湯に浸かる温泉治療もあるが、多くの人が試みているのが飲水療法。医者に薦められた源泉を決まった時間に飲んで治す方法だ。そのために必要なのが飲水用カップ。通称「温泉カップ(ラーズェンスキー・ポハーレック)」と呼ばれる吸い口の付いた陶器のカップだ。ドイツでも温泉水を飲むのは一般的で、温泉保養地には必ずコロナーダがある。しかしラーズェンスキー・ポハーレックのように吸い口が付いた変わったカップはチェコでしか見たことがない。場所によっては治療客のカップを預かる、ボトルキープならぬカップキープのコロナーダもあるほど。カルロヴィ・ヴァリはチェコ陶磁器の産地でブルーオニオン柄が有名。玉葱模様は世界に色々あるが、オリジナル版権を持つマイセン、正式に絵柄を譲り受けたフッチェンロイター、そして品質の良さを評価されたカルロヴィ・ヴァリが世界3大ブルーオニオンとされている。

飲み比べながら源泉巡りをしてみよう

町の中心部にあるカール四世の源泉。伝説の鹿狩りの様子を描いたレリーフが背後にある 町の中心部にあるカール四世の源泉。伝説の鹿狩りの様子を描いたレリーフが背後にある

カルロヴィ・ヴァリの温泉水は糖尿病、消化器疾患、新陳代謝異常などに効果があるとのこと。町には12の源泉があり、24時間どこでも無料で飲むことができる。コロナーダやパヴィリオンがいくつもあり、同じ歩廊に3つの源泉が湧き出るコロナーダもある。大きなヴジードロ・パヴィリオンでは73度という熱い湯が12mもの高さで噴き出しており、3種類の温度に下げた温水をヴジードロ・コロナーダで飲むことができる。カール四世が関節炎を治したと伝えられる源泉では64度の湯が出ている。温泉水は不味くはないが、美味いわけでもない。近くにあっても微妙に味が異なるので12の源泉を全て試して自分の好みを見つけよう。体のどこかに効果が現れるかもしれない。源泉巡りもさることながら、町並みの美しさには見とれるばかりだ。チェコで最も有名な温泉保養地なので訪れた著名人はプロイセン王、オーストリア皇帝、ロシア皇帝、ゲーテ、シラー、ベートーヴェン、ショパンなど、枚挙にいとまがない。

12の源泉、プラスワン

町で一番長さのあるムリーンスカー・コロナーダ 町で一番長さのあるムリーンスカー・コロナーダ

12の源泉があるカルロヴィ・ヴァリにはもう一つ、源泉がある。13番目の源泉と言われているのは、実は温泉ではなくて養命酒。ベヘロフカと呼ばれるリキュール酒で、23種類のハーブから成るこのベヘロフカは食前酒、あるいは食後種としてチェコのどこのレストランにも置かれている。これが温泉水を飲むのと同じ効果があることから「13番目の源泉」とされてきた。造られたのは19世紀初めのこと。ベッヒャーという薬屋が健康に良いハーブ種の作り方を研究していたところ、彼の家に療養で滞在していたイギリス人がハーブ種のレシピを教えてくれた。それを元に研究を重ねて1807年に完成したのがベヘロフカだった。味はちょっと苦みがあるが甘みもあり、食前酒に向いていそうだ。200年以上たった現在もベヘロフカの工場は市内にあり、博物館やショップが併設されている。因みにレシピは門外不出。レシピを知るのは今でも社長と工場長のみだとか。

データ

市内にあるベヘロフカの博物館 市内にあるベヘロフカの博物館

ヤン・ベッヒャー博物館
Jan Becher Museum
住所:T. G. Masaryka 282/57, 360 01 Karlovy Vary, チェコ
電話:+420359578142
開館:火曜から日曜 09:00〜12:00、12:30〜17:00
   月曜定休
入館料:180チェココルナ

源泉やパヴィリオン、コロナーダの訪問は無料

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/11/25)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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