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海外現地発ガイド通信

旧市街広場は生きた建築博物館―“天文時計の仕掛け”は見逃せない!!


掲載日:2008/05/21 テーマ:観光地・名所 行き先: チェコ / プラハ

タグ: すごい! 宮殿 教会 建築


歴代建築様式がいっぺんに見られる広場

広場の北西、パリ通りとの角にそびえるバロック代表、聖ミクラーシュ教会。宗派は違いますがマラー・ストラナ地区の同名教会と同じ建築家の手によるもの 広場の北西、パリ通りとの角にそびえるバロック代表、聖ミクラーシュ教会。宗派は違いますがマラー・ストラナ地区の同名教会と同じ建築家の手によるもの

プラハの街はヨーロッパの中でも建築の素晴らしさで有名です。中でも旧市街広場は、天文時計の仕掛けを目当てにシーズン中はこれでもかと観光客が集まるプラハ一の観光スポットなのですが、実はこの広場、建築的にも見逃せないエリア。というのもロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロック、ロココ…といった異なる建築様式の建物が見事なハーモニーを奏でている奇跡的な広場だからなのです。広場を囲む建物を一巡すれば、各スタイルの特徴もなんとなく掴めてきて建物を見る楽しさが倍増!

ひときわ目立つ緑と白の聖ミクラーシュ教会からスタート

広場の東側を大きく占めるピンク色の建物、ロココ様式のゴルツ・キンスキー宮殿は現在、国立美術館の建物のひとつとして使われています 広場の東側を大きく占めるピンク色の建物、ロココ様式のゴルツ・キンスキー宮殿は現在、国立美術館の建物のひとつとして使われています

広場の北、アール・ヌーヴォー様式の建物がたくさん見られるパリ通りとの角に位置する大きい教会が聖ミクラーシュ教会です。ボヘミア・バロック建築の第一人者、キリアーン・イグナーツ・ディーツェンホーファーの手によるもの。ため息の出る美しさのシャンデリアとあらゆる建築的技の集大成のような彫刻がいっぱいの内部も素晴らしく、音響のよいコンサート会場としても知られます。この教会からヤン・フス像の向こう側に見えるピンク色の大きな建物がゴルツ・キンスキー宮殿。プラハではそう多くないロココスタイル。かつてこの2Fにはカフカの通ったドイツ・ギムナジウムがあり、1948年共産党が政権掌握したときに当時のゴットワルド大統領が演説したバルコニーも現存。

傑作ゴシック建築のひとつ「石の鐘の家」

ゴルツ・キンスキー宮殿とティーン通りの間に少し奥まってたたずむ小さな建物が「石の鐘の家」。美しいゴシックのファサードを持つ ゴルツ・キンスキー宮殿とティーン通りの間に少し奥まってたたずむ小さな建物が「石の鐘の家」。美しいゴシックのファサードを持つ

キンスキー宮殿に隣接する右側に、少し奥まったように控えめに位置する小さな建物が「石の鐘の家」で、ヨーロッパの中でも最も美しいファサードを持つゴシック建築のひとつと言われています。歴史地区にある建物の多くは、時代が変わると一部を新しいスタイルで付け加えたり建て替えたりしながら、何世紀もかけて保存されてきたものが多く、この「石の鐘の家」も後のバロック化時代のファサードの下に、この美しいゴシックのファサードが隠されていました。広場を代表する二つの尖塔を持つティーン教会も、天文時計の塔も代表的ゴシックスタイル。

ロマネスク、ゴシック、ルネサンスと建築様式盛り合わせの旧市庁舎

旧市街広場のシンボル、天文時計がある塔をはじめ、いくつかの建物が合わさった旧市庁舎、地下はロマネスク時代の丸天井が現存 旧市街広場のシンボル、天文時計がある塔をはじめ、いくつかの建物が合わさった旧市庁舎、地下はロマネスク時代の丸天井が現存

さて広場の南西、天文時計から左へ続く一連の建物は全て旧市庁舎の建物。建築スタイルはゴシックからルネサンスですが、地下には1200年から続くロマネスク時代の丸天井が現存します。地下といっても、ロマネスクの時代には地階、つまり日本で言う1Fでした。度重なる洪水などの影響からその後、街全体の地階の位置を上げる対策が採られ、元々の1F部分が地下になったというわけです。外から見える部分も、ゴシック様式を基本に、その後ルネサンス様式が加えられたりして、注意深く見ると昔のスタイルが残っています。

19世紀のネオ・ルネサンスの時代に大流行したスグラフィト装飾

広場の南西、旧市庁舎の一番端に位置するチェコ・ルネサンスの代表、「ミヌタ館」のスグラフィト装飾は必見! 広場の南西、旧市庁舎の一番端に位置するチェコ・ルネサンスの代表、「ミヌタ館」のスグラフィト装飾は必見!

旧市庁舎の一番端の「ミヌタ館」は、19世紀の終わりにカフカ一家も住んでいた建物。ユニークなモノクロの絵画が建物いっぱいに施されていますが、この技術がイタリアから伝えられたスグラフィト装飾。はじめに黒っぽい漆喰を、次に石灰を含んだ白い漆喰を塗り、下絵を元に白い漆喰部分を削って下の濃い色を出す、という手の込んだ技法。チェコのルネサンス様式としてプラハだけでなくボヘミア全土に広く見られます。広場の真ん中ではアール・ヌーヴォー様式のヤン・フス像が今日も広場を見守っているかのようです。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/05/21)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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