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海外現地発ガイド通信

ピルスナー・ウアクヴェルを飲むならウ・ピンカスーへ


掲載日:2019/09/26 テーマ:グルメ 行き先: チェコ / プラハ

タグ: ビール レストラン 歴史


スタッフも顧客も、みんなとっても友好的

店の前で立ち飲みをしているお客さんたち 店の前で立ち飲みをしているお客さんたち

プラハ市内を走る地下鉄A線とB線のムーステク駅。駅の直ぐ近くにユンググマノヴォ広場がある。プラハきっての繁華街ヴァーツラフ広場の喧噪から抜けてここに来るとホッとする静かな場所だ。用事が無くても通り抜けて行きたい小さな広場。そこに面しているのがビア・レストラン「ウ・ピンカスー」である。生粋のプラハっ子なら、ここを知らぬ者はなく、外国に居てもウ・ピンカスーを懐かしがるほどだ。最近は外国人観光客も増えて、レストランでは生ビールと共にチェコ料理を楽しむ人たちで賑わっている。常連は一階右手のパブで立ち飲みする人が多く、時々店の前に出てきて飲んでいる。そんな彼らは上機嫌で道行く人に「ねぇ、君も一杯どう?」と声を掛けてくる。

観光客が多いにもかかわらず良心的な価格でチェコ料理を提供

定番のチェコ料理、豚肉とザウアークラウトとクネドリーキの一品 定番のチェコ料理、豚肉とザウアークラウトとクネドリーキの一品

レストランは古い建物を2軒合わせたような3階建ての館で、真ん中に階段がある。各階に色々な部屋があるが、個人で行くなら2階が利用しやすい。料理はヴィーナーシュニッツェルやグーラシュなど中欧料理も揃っているが、チェコの定番料理である豚肉のスライスとザウアークラウト、そしてチェコならではの付け合わせクネドリーキのセットを試みたい。豚肉はスモークポークだったり、茹でてあったり、オーブンで焼いたものだったり、とバリエーションは色々。値段は200コルナほどで結構ボリュームがある。プラハ名物の鴨料理はオーブンで焼いた4分の1と付け合わせで300コルナ前後。鶏肉料理や色々なソーセージもある。全ての料理に不可欠なのが、ウ・ピンカスーのビールだ。なにしろここはチェコで開発されたばかりのピルスナーを、プラハで最も早く提供した店として知られているのだから。

最初は仕立て屋だったピンカスさん

たくさんのチェコの有名人がここを訪れている たくさんのチェコの有名人がここを訪れている

ここで少し、ウ・ピンカスーの歴史を紐解いてみよう。1843年、仕立て屋のヤクプ・ピンカスは、プルゼニュにある市民醸造所が新しいビールを開発した、という知らせを耳にした。すぐさま彼は運送屋を連れてプルゼニュへ行き、新しいビールを2樽仕入れてプラハへ戻った。澄んだ色、爽やかな味、この素晴らしいビールは彼の飲み仲間のみならず、友人、知人を驚かせ、なによりも彼自身がすっかり魅せられてしまった。それから間もなく、ピンカスはプルゼニュからビールを運びこみ、ビールを飲ませる居酒屋をユングマノヴォ広場に開いた。仕立て屋の仕事はそっちのけでビールに夢中になる。1876年にピンカスは隣の館も買い取り、本格的なビア・レストランを開始した。1910年代頃から有名人が訪れるようになり、第一次世界大戦後に国がチェコスロヴァキアとなってからも人気は変わらなかった。どれだけ多くの著名人が訪れたか、彼らの写真が1階から2階へ、2階から3階への階段の壁に飾られている。

澄みきった琥珀色のビールはチェコのプルゼニュで生まれた

2階にある一番オーソドックスな部屋は落ち着いて食事ができる 2階にある一番オーソドックスな部屋は落ち着いて食事ができる

ヤクプ・ピンカスが感動したビールとは、プラハから西南へ約100キロのプルゼニュ(ピルゼン)という町で造られた下面発酵ラガービールのこと。ビール造りが盛んだったプルゼニュでは市民醸造所を建ててドイツからビール醸造職人を招聘し、下面発酵のラガービール造りに取り組んでいた。1842年11月、熟成が完了して試飲の時、一同はその琥珀色のビールにまず驚き、そしてその味にもっと驚く。世界一美味しいビールが誕生した瞬間だった。ドイツ人の技術もさることながら、プルゼニュの水がビールに適していたことが成功をもたらしたのだった。このビールは町の名に因んでチェコではプルゼニュ、ドイツではピルスナーと呼ばれるようになる。大のビール好きピンカスは翌年の4月、つまり半年も経たないうちにこのビールをプラハに運んで来たというわけ。

データ

外の窓からビールを注文することもできる 外の窓からビールを注文することもできる

レストラン・ウ・ピンカスー
Restaurant U Pinkasu

住所:Jungmannovo nam. 15/16
電話(予約):+420 221 111 152
オープン時間:毎日10:00〜23:00
休日:なし
予算:250 〜 450コルナ
アクセス:地下鉄A線、あるいはB線のムーステクMustek下車、徒歩2分

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/09/26)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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