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海外現地発ガイド通信

ベートーヴェンのエピソードが残るチェコの温泉リゾート地テプリツェ


掲載日:2020/03/08 テーマ:観光地・名所 行き先: チェコ / プラハ

タグ: 街歩き 健康にいい 美しい


チェコの温泉ってどんなもの?

クーアパークと呼ばれる美しく整えられたテプリツェの庭園 クーアパークと呼ばれる美しく整えられたテプリツェの庭園

チェコの西北部に位置するカルロヴィ・ヴァリ、マリャーンスケー・ラーズニェ、そしてヘプの近くにあるフランティシュコヴィ・ラーズニェは世界的に有名な温泉の町。3つの町を線で結ぶと丁度3角形になることから、“ボヘミアの温泉三角地帯”と呼ばれている。18世紀から20世紀前半にかけて、この3つの温泉地にはヨーロッパの王侯貴族や作家、音楽家などが繰り返し訪れた。彼らの定宿になっていたホテルには記念額が掛けられている。ドイツに近いことからドイツ人の作家や音楽家がこぞって温泉保養に出かけてきた。その筆頭に挙げられるのがゲーテとベートーヴェンだ。チェコの温泉は日本の様にひと風呂浴びるのではなく、温泉水を飲んで胃腸を整えるのが殆ど。温泉水は湧き出ているので誰でも無料で飲める。病気や怪我などの治療では温泉に浸かって運動の指導などがある。

由緒ある温泉保養地テプリツェ

テプリツェの中心部、大きな三位一体柱が立つ城広場 テプリツェの中心部、大きな三位一体柱が立つ城広場

温泉水を飲むために殆どの町にコロナーダと呼ばれる回廊があり、雨の日はこの長い廊下を行ったり来たりしてゆっくり温泉水を飲んでいく。どこの温泉地も美しい庭園や散歩道を造り、公園では野外コンサートが頻繁に行われている。著名人たちは病気治療ではなく、良い雰囲気を楽しんで気持ちをゆったりさせるために温泉を訪れていたと思われる。チェコには小さなものも含めると50近くの温泉地があり、その多くは西部ボヘミア地方にある。王侯貴族や芸術家たちは社交の場としてこれらを訪れていた。北ボヘミアのドイツ国境に近いテプリツェはカルロヴィ・ヴァリと同じく17世紀に温泉町となった。19世紀になるとオーストリア皇帝の家族や関係貴族が訪れ、芸術家たちも好んで訪れるようになる。その中に、ドイツを代表する作家と音楽家、ゲーテとベートーヴェンがいた。

城のサロンに著名人たちが集い、社交の場に

テプリツェの町の中、道端に湧き出る温泉「イノシシの泉」 テプリツェの町の中、道端に湧き出る温泉「イノシシの泉」

テプリツェの温泉が公文書に記録されたのは16世紀のこと。本格的な温泉治療が始まったのは1888年からで、重酸化ナトリウムのアルカリ性温水は痛風、神経痛、傷口治癒に効果があり、第一次世界大戦中は負傷兵が多く訪れた。鉄道駅から旧市街までは歩いて10分ほど。町は全て徒歩で周れる。旧市街の南にある城広場が町の中心部でレストランやショップが並んでいる。大きな三位一体柱はペストの終焉を感謝して1718年に建てられたものだ。広場に面した大きな建物はボヘミア貴族アルドゥリンゲン家が所有していたテプリツェ城(現在は博物館)で裏手には大きな公園が広がっている。19世紀、城のサロンにはゲーテやシラー、ショパンやリスト、アレクサンダー・フォン・フンボルト、ジャコモ・カサノヴァなどが集い、テプリツェが最も華やかな時代だった。

貴族よりも芸術家の方が偉い!

ベートーヴェンが滞在したサナトリウムが保存されて今はスパ施設に ベートーヴェンが滞在したサナトリウムが保存されて今はスパ施設に

テプリツェを訪れた著名人の中で、ゲーテとベートーヴェンに関するエピソードが残されている。1812年、オーストリア皇帝フランツ一世の時代だった。ゲーテとベートーヴェンは6月にテプリツェを訪れ、互いに待ち合わせて公園の中を散歩していた。すると向うから皇帝フランツ一世の妃とその仲間の貴族たちが歩いてきた。ゲーテは急いで道の脇に寄って道を空けた。そして帽子を脱いで胸に当て、頭を下げて一行が通り過ぎるのを見守った。一方ベートーヴェンは帽子を脱いだだけで昂然としていた。後からベートーヴェンはゲーテに言った。「貴族たちよりも我々の方が偉いのだから帽子を取るだけでいいんだよ!」と。芸術家のプライドを物語る一件かもしれない。ベートーヴェンはテプリッツェで人気があったようで、彼が滞在していたサナトリウムは後にベートーヴェンというホテルになり、今はベートーヴェンというスパ施設になっている。

データ

テプリツェには保養客がゆったり過ごせる美しい庭園が色々ある テプリツェには保養客がゆったり過ごせる美しい庭園が色々ある

テプリツェTepliceへの交通

プラハ本駅Praha hl. n. から 電車で テプリツェ中央駅Teplice v Cechachへ
乗り換えなし約1時間半
約1時間に1本の便あり

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/03/08)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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