チェコのクリスマスのごちそう。美味しそう!

日本では、お正月におせち料理をいただきますが、それと同じノリで、チェコではクリスマスに、特別なごちそうをいただきます。日本のおせちは、ごまめは「マメになるように」、昆布巻きは「よろこぶ」など、縁起物がいっぱい。チェコのクリスマスのごちそうも、日本のゴロ合わせみたいなものはありませんが、縁起物をありがたくいただきます。それは魚の鯉です。日本でも、鯉こくにして鯉をいただきますが、チェコでも食べられています。ただしチェコでは、主にフライにします。美味しそうですね!

チェコのクリスマス料理は、美味しい? チェコのクリスマス料理は、美味しい?

なぜクリスマスに鯉を食べるの?

その昔、キリスト教徒はクリスマスが近づくと肉食ができませんでした。その間のたんぱく源として魚を食べたのですが、あいにくチェコには海がありません。しかし南ボヘミア地方には沼地がたくさんあったので、ここで鯉を養殖するようになり、やがてチェコ全土で食べられるようになったのです。今も南ボヘミアのトジェボンという町は、鯉の養殖で知られています。クリスマスが近づくと、トジェボン周辺から、プラハに鯉売りの行商がやってきます。街中に突如現れた大きな生簀に、鯉がうようよと泳いでいるのを見るとクリスマスも間近。毎年の風物詩です。

鯉をバスタブで飼うチェコ人

最近は、鯉を切り身で求める家庭が多くなってきていますが、昔ながらの風習を大切にする家庭では、生きたままの鯉を買ってきて、クリスマスまでバスタブで飼います。その間は、当然、風呂に入ることができません。そして、いざクリスマスには、鯉をさばいてフライにします。骨は、スープのダシに。鯉の形のパウンドケーキを添えたら、クリスマスのごちそうの完成です。さて、お味は? 鯉は小骨が多いので、きちんと下処理がされていれば美味しいです。そうでなければ……。クリスマスのごちそうが美味しいか否かは、料理人によります。