チェコの居酒屋ホスポダに行かねば

若い頃は、旅行中食事とお酒にかけるお金はできるだけ抑えて、その分ガシガシと観光していました。でも、最近は食事とお酒が優先です。相変わらず贅沢はできませんが、美味しいご飯やお酒を我慢してまで観光しません。旅行先を決める時は、現地のお酒事情と名物料理を必ず事前に調べます。というわけで、どうやらチェコのプラハには「ホスポダ」という居酒屋があり、安くて美味しいビールが飲めるらしい、という情報をしっかりゲットして、プラハに飛びました。

黙っているとエンドレスで出てくる、プラハの老舗ビアホール“黄金の虎”の絶品ビール 黙っているとエンドレスで出てくる、プラハの老舗ビアホール“黄金の虎”の絶品ビール

ホスポダの数だけビールがある

私が現在住んでいるバルセロナには数えきれないほどのバルがあり、その中には老舗と呼ばれる名物バルが存在します。そしてプラハにも同じように老舗のホスポダがあります。スペインのバルはビール自体のバラエティは乏しく、つまみのタパスや店の雰囲気で違いが出ますが、チェコのホスポダは、ホスポダごとに自慢のビールがあります。プラハ滞在中は、あっちもこっちもホスポダを梯子しているうちにビールだけでもうお腹がいっぱいという幸せな日々を過ごしました。

名店中の名店“黄金の虎”

私が特に気に入ったのは、老舗のホスポダの中でも、どこの国のガイドブックにも載っているであろう名店、“黄金の虎”「ウ・ズラテーホ・ティグラ」です。休みなしで毎日15時オープン。小さな店で17時以降は常連客で満席になるというので、開店と同時に入るようにしました。15時半ごろ店に入ると、既にどのテーブルにもおじさんが座っています。どうしようかなーと入り口に立っていると、ウェイターのおじさんにここに座れと促され、チェコ人のおじさんと相席になりました。ここのビールはプルゼニュスキー・プラズドロイ(ピルスナー・ウルケル)だけ。座ると黙っていても500mlのジョッキが出てきます。

チェコで一番美味しいといわれるビール

非常にきめ細かい泡とビールの配分が、どのジョッキも同じです。この店の黄金比なのでしょう。美しい黄金色のビールは薫り高く、麦の甘さとポップの苦みのバランスが絶妙で、苦味がなんとも上品です。飲み終わるとわんこそばのように次のビールが出てきます。無言で(ひとりなので)3杯目を飲み干すと、相席のおじさんが片言の英語で話しかけてきて、会話らしい会話もないのに1杯ご馳走になってしまいました。ここはつまみも充実していますが、ビールが最高のご馳走なので、とにかくひたすらビールを味わうべし、です。ビール好きな人は、プラハに行ったら何をおいても黄金の虎に行きましょう。