隠れたクラシック音楽の都、プラハ

ヨーロッパで音楽の都というと、まず思い浮かぶのはウィーンやベルリンだと思いますが、チェコの首都プラハも、立派なホールをいくつも持ち、公演を数多く行っている音楽都市です。プラハを拠点に活動するチェコ・フィルハーモニー管弦楽団も120年の歴史を持つ世界的なオーケストラで、もし現地で機会があったらぜひ聴いていただきたいおすすめオケです。チェコのクラシック音楽の伝統を作り上げたのは、「モルダウ」で有名なスメタナ(1824〜1884年)と、誰もが耳にしたことのある「新世界より」のドヴォルザーク(1848〜1904年)です。プラハにあるこのふたりに関するミュージアムについて、今回はご紹介します。

詳しい展示が魅力のスメタナ・ミュージアム 詳しい展示が魅力のスメタナ・ミュージアム

チェコを代表する国民的な作曲家、ベドルジハ・スメタナ

日本を含むチェコ国外ではドヴォルザークの方が有名ですが、チェコ国内では、国の音楽界発展に大きく寄与したスメタナの方が重要視されています。それはミュージアムの充実度にも表われていて、ヴルタヴァ(モルダウ)川の河畔、カレル橋のほど近くにあるスメタナ・ミュージアムには、驚くほど豊富な資料が展示されています(展示に関する解説は、日本語訳の冊子を受付で貸してもらえます)。もともとスメタナに興味のある方ならじっくり楽しめますし、そうでない方でも、例えば部屋の奥にある面白い仕掛けのオーディオ装置などを楽しめます。これは、指揮台に設置された電子タクトを任意の譜面台の方へ向けると、譜面台に置かれた楽譜の曲が流れる仕組みになっています。もちろん「モルダウ」もありますし、代表作の1つである弦楽四重奏曲第一番「わが生涯より」などを流すのも個人的におすすめです。スメタナ・ミュージアムは入場料50コルナ(≒210円)で、休館日は火曜日です。

ロマン派を代表する作曲家、アントニン・ドヴォルザーク

生前から国際的に活躍していたドヴォルザークは、今日でもチェコに限らず世界的な人気を博する作曲家です。そんな大作曲家が祖国のミュージアムでどんな展示をされているのかというと、びっくりするぐらいシンプルです。ドヴォルザークが使っていたピアノやヴィオラ、その他の持ち物などの品々が展示されていますし、生涯に関してもおおまかに解説されていますが、スメタナ・ミュージアムの気合の入り具合と比べるとその差に驚きます。とは言え、もともと貴族のお屋敷として造られた建物は立派で見ごたえがあり(ドヴォルザークが住んでいたわけではありません)、2階には小さなホールがあって定期的にコンサートも開催されているので、コンサートに合わせて訪れてみるのも良いかもしれませんね。ドヴォルザーク・ミュージアムは入場料50コルナ(≒210円)で、休館日は月曜日です。ふたりの音楽家のミュージアムを訪ねて、ぜひ音楽の都プラハを堪能しましょう。