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チェコの世界遺産/プラハ旧市街に隣接したユダヤ人地区ヨゼフォフ。その歴史を知ろう


旧市街広場の北側にある「ユダヤ人地区」エリア

ユダヤ人地区で一番大きなクラウセン・シナゴーグ。現在は博物館になっている ユダヤ人地区で一番大きなクラウセン・シナゴーグ。現在は博物館になっている

1992年に世界遺産登録されたチェコの「プラハ歴史地区」。旧市街を中心に、対岸のプラハ城やマラー・ストラナ地区などを含みますが、今回紹介するのはその中の旧市街に隣接した、「ヨゼフォフ」と呼ばれるユダヤ人地区です。ここにある旧新シナゴーグや旧ユダヤ人墓地などが、世界遺産の登録物件になっています。旧市街広場に隣接した北側の部分なので、旧市街の一部と言ってもいいでしょう。このエリアには、第二次世界大戦中にホロコーストが起きるまで多くのユダヤ人が住んでいました。「ヨゼフォフ」の名前の由来は、神聖ローマ皇帝でボヘミア王のヨーゼフ2世の名前にちなんだものです。

中欧最大のコミュニティに成長

現在のこの場所にユダヤ人が集中して住むようになったのは12世紀末のこと。当時のユダヤ人は、移動の自由が制限されてこの地区に固まって住んでいました。彼らは献金をする代わりに、商業活動や国王の保護を受けていたのです。16〜17世紀には皇帝の保護(もちろん資金調達の見返り)を受け、プラハのユダヤ人ゲットーは繁栄します。この頃、プラハのユダヤ人人口も1万人を超え、中欧最大のコミュニティに成長しました。しかし18世紀になると、ボヘミアを支配していたハプスブルグ家は反ユダヤ主義に転じ、ユダヤ人共同体は試練を迎えます。

ユダヤ人にも市民権が与えられるが‥

ようやく迫害が終わったのは、マリア・テレジアの息子のヨーゼフ2世の時代です。多民族からなるハプスブルグ帝国は、自らを近代国家にするために単一のイデオロギーが必要でした。啓蒙専制君主のヨーゼフ2世はそのため、ユダヤ人に限らず国内の民族の同質化を推進。ゲットーの壁を壊し商業の制限を廃止する一方、自治権の廃止や兵役の義務を課しました。この時にプラハのユダヤ人地区は「ヨゼフォフ」と呼ばれるようになったのです。19世紀後半にはユダヤ人にも市民権や選挙権が与えられますが、移動の自由が与えられたことから裕福なユダヤ人は郊外に流出し、肝心のヨゼフォフは逆にスラム化していきます。

ホロコーストにより人口が激減。現在は観光地に

19世紀末から20世紀末にかけてヨゼフォフは再開発され、一部の歴史的な建物を除いて取り壊され、新しい街並みが造られました。なので現在のこのエリアの街並みには、当時の流行りのアール・ヌーヴォー建築が多いのです。1918年にチェコは独立し、プラハはその首都になりました。しかし第二次世界大戦時にはナチスによりプラハのユダヤ人は強制収容所に送られ、その2/3が殺害されます。人口が減り、戦後の共産党時代には閑散としていたユダヤ人地区ですが、民主化後には観光地として再び栄えるようになっています。現在はシナゴーグの多くが博物館として公開され、観光客でにぎわっています。観光客にアメリカ人が多いのは、東欧にルーツを持つユダヤ系移民がアメリカには多いからでしょう。プラハの旧市街を訪れたら、ユダヤ人地区は通りを隔てたすぐ先なので訪れてみてください。外観を見て回るだけなら30分もあれば十分ですよ。もちろん時間があるなら、現在は博物館になっているシナゴーグも訪れてみてくださいね。

DATA

●旧新シナゴーグ
[URL]www.synagogue.cz/en
[開]9:00〜18:00(10月下旬〜3月下旬は〜16:30)
[休]土曜とユダヤの祝日
[料金]200コルナ(約960円)
●シナゴーグ、墓地、儀式の家
[URL]www.jewishmuseum.cz/en
[開]9:00〜18:00(11〜3月は〜17:00)
[休]土曜とユダヤの祝日、金曜の礼拝時
[料金]350コルナ(約1700円)、旧新シナゴーグとの共通券は500コルナ(約2400円)
※1チェココルナ=約4.8円

※この情報は2019年11月現在のものです。内容には変更があるかもしれないので、最新情報は該当のホームページなどでご確認ください。

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/01/13)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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