羽がはえた弓矢のマーク。あの車は何?

ヨーロッパも、日本に負けず劣らず車社会です。スウェーデンのボルボ、ドイツのメルセデスベンツやアウディなどは有名で、実際ヨーロッパのあちこちで見かけます。もちろん日本車もがんばっていて、トヨタの車は頑丈で壊れないと人気があります。そして、日本では見たことがない車も、ちょろちょろと走っています。エンブレムは、羽がはえた弓矢のマーク。メルセデスベンツのような高級車ではなく、ごく普通のセダンです。この車のメーカーはシュコダといいます。チェコの国産車です。

チェコの国産車は、「残念」な車? チェコの国産車は、「残念」な車?

創業者の苗字

シュコダとは、創業者の苗字です。チェコ人の苗字はユニークなものがあるのですが、これもそのひとつ。シュコダとは、チェコ語で「残念だ」という意味です。シュコダさんは、「残念だ」さんなのです。チェコ人は、例えば目の前でトラムが行ってしまったときなどは「ト・イエ・シュコダ」と言います。「ああ、残念!」といった意味合いです。そんなわけで、チェコの国産車は「残念だ」さんの車なのです。

シュコダ社は、かつては名門でした

かつては、シュコダ社は、車のほか、武器製造も行っており、国を代表する名門企業でした。チェコの機関銃といえば、その昔はたいしたものだったようです。ところが、時は流れ、シュコダ社は隣国ドイツのフォルクスワーゲン社の傘下に入ります。そして、今は、大衆車をつくっていて、それがカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたことがあるのが自慢です。シュコダ車は、フォルクスワーゲンと同じエンジンを積んでいて性能がよく、チェコ産なので、リーズナブルだということが売りです。そのため、一般庶民に受けがよく、ヨーロッパ各国では、羽がはえた弓矢のマークの車をよく見かけるのです。もし、シュコダ車をみかけたら、あたたかい気持ちでみてください。