- Shohei
- 北欧と日本で活躍する工業デザイナー。北欧の文化やデザインに魅せられ、ワーキングホリデーにて渡航、探求の日々。ドキドキする旅行者視点を忘れずに、デザイナー視点で洗練された北欧情報をお届けします。ブログ「ワーホリなタビビト。デンマークワーホリ日記」でも情報を発信中。心温まる北欧の旅をお手伝いします。
出発エリアをに変更しました。
夏至祭の様子です。その魅力の裏づけでもありますが、こんなにも多くの人が集まるんですよ!!
今回は私が北欧で一番大好きなイベントである夏至祭をご紹介します!夏至祭はまたの名をサンクトハンス・アフテン(直訳:聖ヨハネの夜)と言い、宗教行事的な風習も色濃いのですが、何よりも一年で一番日の長い時を楽しむことに重きが置かれているイベントです。ひょっとしたら「夏至って一年で一番日が長いだけのことでしょ?それがそんなにすごいの?」と思われるかもしれませんが…スゴいんです!そこには絶対に日本では感じられない、北欧ならではの夏至のなせる、美しい時間があるのです。
夏至のころの夕方、と言ってもこれで夜の10時くらいなのだから驚き!こんな風景のもと、散歩もしてみたいですよね。
北欧は日本よりも緯度が高く、それゆえ冬の短い昼間もメンタルに堪えるほど厳しい反面、夏の長い日の時間も日本で感じられるそれとは格段に違います。夕方の美しい時間が日本では一瞬のうちに過ぎ去っていきますが、この時期の北欧では本当にゆっくり、ゆっくりと過ぎていくのです。この時に、テラスでコーヒーやビールを飲みながら友達とたわいの無いおしゃべりでもしていたら…あっという間に魔法にかかって、時間も忘れて「あぁ、今日は良い一日だなぁ。」なんて、しみじみ感じてしまうのです!!
催し物のステージの脇には北欧諸国の旗がたなびきます。
夏至祭は各地の、例えば公園や海岸、川岸などで一斉に様々な催しが行われます。どちらかというと日本の花火大会のような大イベント的なものではなく、地域密着型でこじんまりしたスタイルの催しが多いようです。しかし、この時期、白夜が見られるノルウェーなどの北極圏エリアへは北欧のみならずヨーロッパ中から観光客が押し寄せ、花火を上げたりして日の沈まない日を朝まで?(夜が無いのでこの表現はおかしいのですが…)大騒ぎします!
サンクトハンスアフテンの焚き火を眺めながら、友達同士、家族連れ…皆それぞれに夕暮れを楽しんでいます。
このイベントの醍醐味は、日の長い日、それ自体を楽しむことにあります。皆、親しい人と公園などに出かけて、ブランケットを敷き、ワインやビールを飲みながらチーズなどのおつまみを食べて、夜11時くらいになってやっと暗くなるまで、のんびりとおしゃべりを楽しむのです。毎日うだるような夏が訪れない北欧は、あたかも夏の楽しみがぎゅうっと凝縮されている感じになるんですね。旅行で訪れて、一年で一番美しいときだけ体感してしまおう!!そんな旅、とっても贅沢ですよね!
サンクトハンス・アフテンは6月23日(夏至祭イベント自体はその前後に行われる可能性もありますので要確認)。コペンハーゲン近郊ですと、フレデリクスベア公園やニューハウンなどでお祭りが行われます。サンクトハンスでは魔女を追い払う焚き火がつき物ですので、それらイベントは水辺で行われることが多いようです。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2010/03/25)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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