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海外現地発ガイド通信

ハヤブサとワニの2つの神を祭る、他では見られない構造のコム・オンボ神殿


掲載日:2008/10/21 テーマ:遺跡 行き先: エジプト / アスワン

タグ: すごい! 遺跡 珍しい 歴史


珍しい!左右対称の2重構造の神殿

第1列柱室も、正面から見ると左右対称になっていて入り口がふたつあります 第1列柱室も、正面から見ると左右対称になっていて入り口がふたつあります

アスワンから北へ46キロのコム・オンボ神殿は、古代エジプト王朝末期のプトレマイオス朝時代に建てられました。塔門は右の壁の部分しか、中庭は柱の土台などしか残っていないので、一番初めに目に飛び込んでくるのは、細かい細工の美しい蓮の花の柱が多く立つ、第1列柱室です。ギリシアの影響を受けているせいか、柱の花の部分に繊細な彫刻が施されています。そして、この神殿は他にない珍しい特徴があります。それは、ハヤブサの頭で体は人間のハロエリス神と、ワニの頭のセベク神の二つの神を同じ神殿で祭っている点です。そのため、この神殿は、入口も部屋も奥にある至聖所も左右二つに分かれた、左右対称の二重構造になっています。

古代エジプトのハヤブサ頭の神と、ワニ頭の神

右にハロエリス神がいます。持っている棒のようなものの先端にもハヤブサの顔がついています。レリーフは深く掘られているので、きれいに残っているものが多いです 右にハロエリス神がいます。持っている棒のようなものの先端にもハヤブサの顔がついています。レリーフは深く掘られているので、きれいに残っているものが多いです

神殿のむかって左がハロエリス神、右がセベク神を祭っています。左側に主にハヤブサのトリ頭、右はワニのレリーフが多く見られますが、左にもワニが、右にもトリ頭がまざっている箇所もあり、探すのが楽しいです。実はハヤブサの神さまは何人もいて、一番有名なのはホルスという神ですが、少女の名前のようなハロエリス神は、ホルスの叔父にあたり、老ホルスとか大ホルスとか呼ばれています。実はかわいいのは名前だけなのですが、レリーフとして描かれるハヤブサのかわいらしい顔はなんとも微笑ましくユニークです。

必見!古代エジプトの手術道具のレリーフ

はさみなど、現代と変わらないような手術道具もあります。左の座っている女性の絵は出産している姿だそうです はさみなど、現代と変わらないような手術道具もあります。左の座っている女性の絵は出産している姿だそうです

内側の回廊の表面に、珍しい外科手術用の道具類がレリーフになっています。それは、サッカラの階段ピラミッドを建築した、イムホテプへの捧げものの中に描かれています。建築家であり医者でもあった宰相のイムホテプは、死後は知恵・医学と魔法の神として崇められました。ハロエリスは、目の病気を治す力を持っていたという伝承も加わって、このような医学のレリーフがなされたのではないかと考えられています。古代エジプトのカレンダーのレリーフも残っており、興味深いレリーフが満載です。

大きなワニのミイラが置かれています!

ワニの頭のソベク神と、コム・オンボにおいてソベク神の妻だとされる、ハトホル女神 ワニの頭のソベク神と、コム・オンボにおいてソベク神の妻だとされる、ハトホル女神

古代エジプトでは、神として崇拝されていた動物を大事にし、死ぬとミイラにする習慣がありました。コム・オンボでは、かつてワニが飼われ、神殿に献上されたというワニのミイラが発見されました。そのうちの3匹が現在、神殿の横にある、ハトホル女神の小礼拝堂に展示されています。ワニのミイラが納められていた棺も置かれています。ナイロメーターも残っており、その近くにワニの赤ちゃんを飼っていたとされる跡も見られます。

【関連情報】

■コム・オンボ神殿
アスワンから車で約1時間、ファルーカだと約4時間。ナイル・クルーズの場合、旅程にこの神殿の見学が入っている。
入場料:25E£(約500円、学生15E£)、アスワンかルクソールからの陸路かナイル川から行く。車の場合、時間の決められたコンボイ(警護つき)で移動して、見学可能。ナイル川からは、ファルーカ(小型の帆かけ船)か、ナイル・クルーズで行くと、ナイル川の近くに建つ神殿の真下から入れる。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/10/21)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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