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海外現地発ガイド通信

小粒だけど、色鮮やかな壁画が残る「貴族の墓」のマニアックな墓たち


掲載日:2010/03/08 テーマ:世界遺産 行き先: エジプト / ルクソール

タグ: 遺跡 素晴らしい 歴史


時間があったら、是非お勧めな「貴族の墓」

ロイ、シュロイの墓のある、ドゥラ・アブ・エル・ナガ地区 ロイ、シュロイの墓のある、ドゥラ・アブ・エル・ナガ地区

ルクソールの西岸を訪れると、ハトシェプスト葬祭殿とラメセウムの間の山の斜面に、穴がたくさん開いているのが見られます。古代エジプトの高官、神官、職人の長官などの墓の集まった岩窟墓で、「貴族の墓」と呼ばれています。「貴族の墓」は、いくつかの地区に分かれていて、ラメセウムの南側のシェイフ・アブド・アル・クルナ地区、その東に位置するコーカ地区、ハトシェプスト葬祭殿の南側に位置する、ドゥラ・アブ・エル・ナガ地区などがあります。ルクソールには他に素晴らしい遺跡が満載で、見所が多すぎて、「貴族の墓」は後回しにされることが多いのですが、中には保存状態のよい壁画の残る墓も多く、見るべき価値のあるものです。農作業、猟、建設など古代エジプトの仕事の様子を描いた壁画など、古代エジプトの庶民の生活の様子を垣間見る事ができます。個々の墓は、王家の谷に比べて小粒なのですが、色鮮やかな壁画には、目を奪われるものがあります。

「貴族の墓」の中でもマイナーな、ロイとシュロイの墓

見所の多い貴族の墓の多くは、シェイフ・アブド・アル・クルナ地区にありますが、ロイとシュロイの墓は、ドゥラ・アブ・エル・ナガ地区にあります。ロイは、ホルエムヘブ王の王領地監督官をしていた人物です。墓に入るとすぐに目に入ってくるのは、低くゆるやかな凸凹のある丸い天井に描かれた、黄色と赤と黒の幾何学模様です。泣き女の絵もあり、シェイフ・アブド・アル・クルナ地区にある、有名なラモーゼの墓よりも、色がきれいに残っています。真鍮細工師であった、シュロイの墓も、上からなぞったかのように色鮮やかな幾何学模様の天井で飾られ、へたうま感たっぷりの独特な絵が満載で、さらに下書きのままの箇所もあり、却って味があります。保存状態があまりよくなく残念な感じは否めませんが、観光客も少なく、ゆっくり見ることができます。

アル・コーカ地区の3つの墓のうちの「ネフェルレンペトの墓」

コーカ地区の3つの墓へは、階段を下がると中庭に出てその入口から入ります。 コーカ地区の3つの墓へは、階段を下がると中庭に出てその入口から入ります。

アル・コーカ地区で見学可能な墓は「ネフェルレンペトの墓」「ネフェルセケルの墓」「トゥトモセの墓」の3つがあります。ラムセス2世の時代のネフェルレンペトは、アモン・レー神殿の財務官であった人物で、墓の壁画には、彼が、坊主頭の神官たちに財産の管理を指示しているシーンが見られます。他にも船に乗るアヌビス神と、大きな白いスカートをはき手に棒のようなものを持っている、顔が柱のジェド神の絵など、楽しく不思議なものもあり、中々興味深いです。さらに顔の目や鼻の塗料がはげた、両親と妻と本人の不気味な4人の坐像もあります。

入口の側にミイラもある「ネフェルセケルの墓」と「トゥトモセの墓」

ネフェルセケル、ネフェルレンペト、トゥトモセの墓の、共通の中庭にある穴の中のミイラです。 ネフェルセケル、ネフェルレンペト、トゥトモセの墓の、共通の中庭にある穴の中のミイラです。

同時代のネフェルセケルは、神への捧げものを管理する仕事に就いていた人物です。壁にはオシリス神の審判などの神話と、湖から水を飲んだり、ボードゲームをしていたり、楽器を弾いていたりと日常の様子も描かれています。半分しか体のない像の両側に立つネフェルセケルの像や、顔の塗料の剥げ加減が絶妙の2人の妻に囲まれた彼の坐像などもあります。トゥトモセの墓は、ネフェルセケルの墓の奥にあるこじんまりとしたもので、だるまのようなミイラの絵がかわいいです。この3つの墓の天井も、ロイ、シュロイの墓と同様に低く、カラフルで印象的な幾何学模様で彩られています。各々微妙に模様が違うので、他の物と比べてみても面白いです。共通の中庭には、穴が開いており、中にミイラがそのまま残っているので、それも忘れずに覗いておいて下さい。

【関連情報】

■「貴族の墓」ロイの墓、シュロイの墓 ドゥラ・アブ・エル・ナガ(Dra Abu El-Naga)地区 2つセットで15E£(約300円)
■ネフェルレンペト(Neferrenpet)の墓、ネフェルセケル(Nefersekheru)の墓、トゥトモセ(Dhutmosi)の墓 コーカ(El-KhoKha)地区 3つセットで25E£(約500円) 3つは同じ場所にあります。ネフェルセケルの墓の表示が見にくいのですが、Nefermenuの墓(見学不可)の隣です。
■共にチケットは、ルクソール西岸の遺跡の共通チケット売り場で購入します。 入場時間:6:00〜17:00(冬季7:00〜)
■貴族の墓内は、わかりにくく旅行会社のガイドを雇ったほうがスムーズに回れます。現地にいる客引きや自称ガイドもいるのですが、値段交渉も必要で、中には悪質な人もいるので注意してください。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2010/03/08)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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