バックパッカーの「沈没地」

長期旅行中のバックパッカーの沈没地としてつとに有名なのが、エジプトの紅海にあるビーチリゾート「ダハブ」です。「沈没地」とは、あまりに居心地がよくてそこから出られなくなってしまうところ。世界中に有名な沈没地がありますが、ダハブはその中でも横綱級の沈没地といえるでしょう。私も長旅でもないのに気づいたら1週間も時間が経っていたという、竜宮城のようなところです。ダハブには沈没地としての必要な条件がすべて備わっています。まず物価が安いこと、美味しいご飯が食べられること、そして治安がいいこと。さらに目の前が美しい海で、リゾート気分を満喫できるといったらもう抜け出せません。

バックパッカーの沈没地その1「紅海のダハブでダイビングライセンスを取得する」 バックパッカーの沈没地その1「紅海のダハブでダイビングライセンスを取得する」

世界一安くダイビングライセンスが取れる場所

ダハブはただの沈没地としてだけではなく、格安で、しかも日本人インストラクターの指導の下ダイビングライセンスが取得できることで有名です。贅沢禁止の節約バックパッカーたちが、みんなここでライセンスを取っていくのです。たとえば、ある日本人常駐のダイビングスクールでは、オープンウォーターコースが220ドル、アドバンスコースが170ドルで取得できます。ファンダイブは1ダイブ20ドルから(2014年1月現在)。しかも、練習のために潜るのは世界一美しいといわれる紅海の海なのです。なんという贅沢!

ダハブならではの「キャメルダイビング」

紅海の透明度と珊瑚礁の美しさは、誰もが息を呑むほど。私はダイビングのライセンスを持っていないシュノーケラーですが、シュノーケリングでも十分美しい珊瑚礁を楽しむことができました。ダハブの周囲にはダイビングスポットが沢山あり、ビギナーから上級者まで楽しめます。有名なスポットは「ブルーホール」と「キャニオン」ですが、こちらはアドバンスの資格がないと潜れません。せっかくですから、ダハブにいる間に格安でアドバンスの資格まで取ってしまいましょう。また、ラクダに揺られながら道なき道を進み、1泊キャンプして翌日ダイブする「キャメルダイビング」は、ダハブならではの体験です。

海だけじゃない!山も楽しめます

ダハブの魅力は海だけではありません。ライセンス取得のための連日の勉強に疲れたら、気分転換に山に行きましょう。ダハブ近郊にあるシナイ山は、旧約聖書の「モーセの十戒」でモーセが神から十戒を授かった場所とされ、世界遺産に登録されています。ダハブの宿で催行している「シナイ山ご来光ツアー」では、ダハブを夜中に出発して、シナイ山に登ってご来光を見た後、世界最古の正教の修道院とされる「聖カタリーナ修道院」を訪れます。ご来光が照らす緑ひとつない厳しい岩山の風景に、宇宙のどこかの惑星に降り立ったような気分になります。