ペコ神から受けた最近のメッセージ

「守り神ペコからの夢のお告げで政治の方針が決まる!?/エストニアのセト地方(前編)」からの続きです。神の代弁者であるソーツカは、日頃どんな活動をしているのでしょうか。ソーツカは、毎週2〜3回はある町や村のイベントに必ず参加し、名士の葬儀や結婚式にも出席します。なので、多忙を極め、仕事で忙しい人はソーツカはできないそうです。最近受けた啓示のひとつをソーツカのアールネさんに聞いてみました。この取材で一番聞きたかったことです。「セト地方は、ひとつの自治体としてやっていくほうがいい」という内容だったそうです。現在、セト地方はメレマエ、ミキタマエ、ヴァルスカの3つの地方自治体に分かれており、さらにミッソという自治体の中にもセトの一部が含まれます。ペコ神のメッセージを意識しながら少しずつ動いています、という話もうかがいました。なんと2018年からは1つの自治体になる、という噂も…。

地味な外観からは想像できない美しいルハマー教会の内部 地味な外観からは想像できない美しいルハマー教会の内部

ペンテコステ祭にはお墓でご先祖様と食事も!

セト地方でもっとも重要なお祭りといえば、6月のペンテコステ(聖霊降臨)祭です。私たちは幸運にも、ちょうどその日に格式の高いルハマー教会と墓地を訪れたことは前編でも書きました。ペンテコステ祭は日本でいえばお盆。セトの人々は、先祖は亡くなったのではなく墓地でずっと眠っている、また墓地は唯一先祖とコミュニケーションできる場所と考えられています。人々は午前中に教会で礼拝を済ませ、家から持参した料理やお酒をもって墓地に入り、先祖の霊たちと一緒にランチを楽しみます。沖縄にも似たような清明祭がありますね。私たちも、ソーツカのアールネさんやある家族に招かれて料理をいただくことになりました!

墓地で祖先の霊とともに過ごすセトの人々 墓地で祖先の霊とともに過ごすセトの人々

まるでピクニック! 墓地でいただく手作りのご馳走に感激

墓地でいただく料理は予想以上に豪華でした。チーズにハムの盛り合わせ、黒パンの上にサーディンがのったカナッペ、ミートボールに茹で玉子、ヨーグルト、手づくりのブルーベリーパイやベリーシュースなど。最初は度数の高いウォッカで乾杯から。地元の人たちと手作りの料理やデザートをいただく幸せな時間を過ごすことができ、墓地にいるということも忘れてしまいそうでした。筆者の実家は宮崎市内ですが、家のしきたりでお盆の3日間は毎日数えきれないほどの料理を作り、先祖を迎えます。猛暑の中で3日間料理を作り続けるのはメチャクチャ疲れます。しかし、ヨーロッパの小さな町の墓地で、思いがけない歓待を受けてうれしかったように、実家の先祖も料理でもてなされるのを待ち望んでいたのかもしれないと、ふと亡き母や祖父母の顔が浮かんできました。神聖な空気が息づくエストニアの小さな村で、こんなに心温まるお祭りに参加できたことを、感謝せずにはいられませんでした。あなたも是非、スピリチュアルなエストニアのセト地方を旅してみませんか?

観光客の私たちにも振る舞ってくださった料理 観光客の私たちにも振る舞ってくださった料理