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エストニアのセト地方/美味しいごちそうスープと無形文化遺産「多声歌唱」(後編)


掲載日:2017/11/09 テーマ:観光地・名所 行き先: エストニア / タリン

タグ: 一度は行きたい 音楽 民族衣装 歴史


オンナの本音をのぞかせる歌も・・

インパクトのある民族衣装。冬は白いコートを羽織ります インパクトのある民族衣装。冬は白いコートを羽織ります

「エストニアのセト地方/美味しいごちそうスープと無形文化遺産『多声歌唱』(前編)」からの続きです。ランチの後は、歩いてすぐのコミュニティハウスへ。最初、10人ほどの女性たちの合唱が始まりました。まずはアカペラで2曲。高低差の少ない平坦なメロディで、聴いていればすぐに覚えてしまいそうな歌です。1曲目は祝福の歌、2曲目は輪になって踊る「結婚で女性が生まれ変わる」という内容の歌、3曲目はアコーディオンとともに歌いながら踊る明るい曲調の歌でした。時折「ホーッイャ!」などという高音のかけ声がかかると、聴く側も気分が高まっていきます。歌の内容は、家畜と一緒に歩くときの歌、子守歌、いい結婚ができるようにと願う歌や結婚を祝う歌など。なかには、「若い娘が結婚したけれど本当は別に好きな人がいたんだよ」というような、本音がチラリと入る歌もあるそうです。

大きなオッパイ型ネックレスの意味は?

最近は白×ワインカラーが流行しているそうです 最近は白×ワインカラーが流行しているそうです

エストニアの他のエリアでは見られない、独特の民族衣装も必見です。セトの伝統色は白と赤。赤は太陽と血を表しており、嬉しいことと淋しいこと、2つの意味を含みます。袖の刺繍の美しさはもちろん、シルバーの大きなネックレスは存在感大です。この大きな乳房のような形をしたネックレスは女性の胸を守るもので、女性が結婚してから孫が生まれるまで身に着けるそうです。病気になったら、このネックレスの凹みに水を入れて、悪いところにかけると治るという言い伝えもあります。ちなみに、18〜20世紀の帝政ロシア時代はこの飾りは全部コインだったそうです。頭に巻いて後ろから垂れ下がるヒモは、短い(またはナシ)と未婚、長いと既婚という違いもあります。

誇り高きセトの人々

そもそも、セト(セトゥともいいます)は、エストニア南東部とロシア北西部に住む少数民族の名称です。セト地域はかつてひとつでしたが、ロシアから独立を回復した1991年に国境が引かれ、現在はロシアが4分の3、エストニアは4分の1を所有しています。そんな理由もあり、セトの人々は自分たちの独自の伝統や風習に誇りをもち、何より大切にしてきました。ここで紹介した多声歌唱や郷土料理は、そのほんの一部です。その真髄とも言えるセト地方の守り神「ペコ」との関りは、別記事の「守り神ペコからの夢のお告げで政治の方針が決まる!?/エストニアのセト地方」で紹介しています。今回は、分断されてしまった地域の文化をしっかり後世に伝えていこうとするセトの人たちの切実な想いを、ひしひしと感じる有益な旅でした。

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/11/09)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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