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海外現地発ガイド通信

フィンランドの対空戦史をリアルに体感!トゥースラのILMATORJUNTAMUSEO(対空防御博物館)


掲載日:2018/03/03 テーマ:美術館・博物館 行き先: フィンランド / ヘルシンキ

タグ: 珍しい 博物館 歴史


歴史好きな大人や家族連れの遠足に!

北欧らしい赤レンガ色の木造の看板が目印。「イルマトルユンタムゼオ」と書いてありますが、舌をかまずに3回続けて言えますか? 北欧らしい赤レンガ色の木造の看板が目印。「イルマトルユンタムゼオ」と書いてありますが、舌をかまずに3回続けて言えますか?

2017年に独立100周年を迎えたばかりのフィンランドの歴史、とりわけ第二次世界大戦の戦史に興味がありますか?一見ムーミンのイメージでのんびり穏やかそうに見えるフィンランドですが、西にスウェーデン、東にロシアと大国に挟まれた土地柄、それぞれの国に順次統治されて独立した後でも、激動の時代の潜り抜けた国なのです。第一次世界大戦までは、まだロシアの統治下で表立って戦争に駆り出されることもなく、国力を温存したフィンランドでしたが、独立後の第二次世界大戦においては、ロシア(ソビエト連邦)と2度に渡って戦い(冬戦争と継続戦争)、苦境に立たされたためナチス・ドイツと組むことに。この博物館では、そのめくるめく時代に活躍したレアな時代の産物が見られます。

見どころは、第二次世界大戦中が凝縮された「ヘルシンキ館」

見るからに物騒なレーザーやらミサイルやらが白昼堂々そびえ立つ野外展示。「カッコいい!」と喜ぶお子さんにも、年齢に応じて一応兵器であることを伝えてあげましょう。 見るからに物騒なレーザーやらミサイルやらが白昼堂々そびえ立つ野外展示。「カッコいい!」と喜ぶお子さんにも、年齢に応じて一応兵器であることを伝えてあげましょう。

この対空防御博物館は、野外展示場とヘルシンキ館、トゥースラ館という2つの館と大尉の兵舎に分かれており、それぞれ1925年から現在に至るまでのフィンランドの対空防御システムとその歴史を展示しています。ところで「対空防衛」とは何でしょう?それは、敵の戦闘機が国内に侵入する前に撃ち落とす戦術のことで、地上から空中目標に発射される地対空ミサイルは、第二次世界大戦中のナチスドイツがいち早く開発に乗り出しました。ソ連を封じるためにドイツに組したフィンランドは、ドイツから兵器を数多く輸入しています。この第二次世界大戦中の様子は、「ヘルシンキ館」に凝縮されており、1941年にフィンランド軍が撃ち落としたソ連のMiG-3戦闘機や、1944年のソ連からのヘルシンキ空襲に対するフィンランドの防衛勝利の様子などが展示されています。

古来フィンランド対空部隊の歴史の概要は「トゥースラ館」で

たくさんのボタンや計量器がついている機械に、実際に中に入って操縦席に座れる戦車。時代の緊張感が伝わってきます。 たくさんのボタンや計量器がついている機械に、実際に中に入って操縦席に座れる戦車。時代の緊張感が伝わってきます。

トゥースラ館では、フィンランドの対空防衛とその戦後の発展の背景の歴史にスポットを当てて、4つのマルチメディアで対空機器の動作の仕組みも紹介しています。1917年に独立するまでは国軍というものを持つことができなかったフィンランドが、この分野においてじわじわ力をつけ始めたのは1920年、30年代といわれていますが、それ以前にもスウェーデン統治下時代からトゥースラには軍事基地があり、その物証とされるのがこの博物館の中にある、700年頃に建てられた「大尉の兵舎」です。この博物館のすぐ隣のエリアは、1874年のロシア帝国時代から駐屯地として使われており、2006年に閉鎖されてからは集合住宅地に姿を変えました。

まずは高速バスの乗り方をマスターせよ!

ヘルシンキ空襲においては実際は大勝利だったものを、あえて新聞では大敗北と報じてソ連からのさらなる攻撃を交わし、人口が少ないので学歴のある女性も兵力に積極採用したフィンランド。戦略にもそのお国柄が出ています。 ヘルシンキ空襲においては実際は大勝利だったものを、あえて新聞では大敗北と報じてソ連からのさらなる攻撃を交わし、人口が少ないので学歴のある女性も兵力に積極採用したフィンランド。戦略にもそのお国柄が出ています。

ヘルシンキのKamppi(カンッピ)バスターミナルからの高速バスの乗り方をご案内いたします。まずカンッピでは地上階からメトロと反対のエスカレーターでターミナルに降ります。博物館の最寄りの停留所は、番号無しのMa:ntsa:la:(マンツァラ)行きか、Hyo:ka:nnummi(ヒュヨキャンヌンミ)行きの665番バスか、Kerava(ケラヴァ)行きの638K番バスに乗る場合は「Pitka:niityntie(ピトゥキャニートゥンティエ)」で(下車後徒歩2分)で、Koskenma:entie(コスケンマエンティエ)行きの640番バスに乗る場合は「Varuskunta(ヴァルスクンタ)」(下車後徒歩7分)です。乗車時間は35分〜60分程かかりますが、停留所を知らせるアナウンスは流れないので、事前に運転手に目的地に着いたら知らせてくれるように必ずお願いして乗りましょう!

【関連情報】

ヘルシンキのシェルターを再現。当時の写真も展示してあり、雰囲気がリアルに伝わってくる。 ヘルシンキのシェルターを再現。当時の写真も展示してあり、雰囲気がリアルに伝わってくる。

■ILMATORJUNTAMUSEO(イルマトルユンタムゼオ、英語ではANTI-AIRCRAFT MUSEUM)http://www.ilmatorjuntamuseo.fi/(フィンランド語)
住所:Klaavolantie 2, 04300 Tuusula
電話:+ 358 40 3143470
E-mail:itmuseo@gmail.com
開館時間:夏期(6月1日~8月31日)火曜〜日曜日 11:00〜17:00
冬期(上記以外)水曜〜日曜日 klo 11:00〜17:00 ただし、12月と1月は事前予約により開館
ガイド希望者(有料、英語、30ユーロ)は Matti Kulmala(マッティ・クルマラ)さんに連絡すること(電話+358 40 538 5515)
入場料:大人7ユーロ、年金受給者、学生5ユーロ、子供 7~14歳 1ユーロ(7歳以下は入場無料)、ファミリーチケット 15 ユーロ、10人以上の団体 5ユーロ/1人
アクセス:上記参照

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2018/03/03)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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