貴重文書やお宝が保管されていたのは、秘密の床下

(その2から続き)教皇の部屋へと直接行くことのできる場所には、側近らの部屋がありました。その一つの部屋の床には、8か所も四角くに掘られた穴が空いているではありませんか!これは、重要な書類などを保護し、隠すために使われていた保管庫。また、フランス革命の際に、教皇庁にあった豪華な家具類や調度品類は略奪されたり、壊されてしまったので、現在はその様子を想像するしかありません。しかしその一方で、金細工などのお宝が展示されているのを見ると、書類のようにどこかに隠されていたため、盗難を逃れて後世まで残っていたと考えられます。

宮殿の上から眺められる、アヴィニョンの町 宮殿の上から眺められる、アヴィニョンの町

豪華な装飾を好んだクレメンス6世の部屋

筆者が一番気に入ったのは、「鹿の間」とよばれる、クレメンス6世が書斎に使っていた部屋です。壁には、狩猟している場面や釣りをしている様子が描かれています。他の部屋に比べるとフレスコ画の保存状態がとても良く、必見です。写真撮影が禁止なので目に焼き付けるか、土産に絵葉書を購入するしかないようです。また、「法王の寝室」の壁に描かれた模様も素敵でした。下を見ると、5四方のデザインタイルが床に敷き詰められています。展示されているタイルの絵もとてもかわいくて、釘付けになりました。

町を一望! 見晴らし抜群だから、塔の上にも上がろう

見学の最後には、宮殿上部にある塔まで上がることができます。敵を見張る防衛の役割も果たした塔ですが、その役目を終え、現在は見晴らしのよい展望スポットに。市街地、城壁の外を流れるローヌ川、サン・ベネゼ橋も見渡せました。すべての見学を終えた後は、ミュージアム・ショップへと続きます。写真が撮影できない部屋の絵葉書、先ほど紹介した「鹿の間」や「法王の寝室」で使われているタイルのレプリカ、同じデザイン柄のマグカップや食器などもお土産におすすめです。

隣に立つノートルダム・デ・ドン大聖堂にも立ち寄ろう

この教皇庁とサン・ベネゼ橋の見学がセットになったチケットがお得でした。2015年3月ではセット券で13ユーロ(約1700円)。また、教皇庁へ行ったら、横に建っている教会にも気がつくでしょう。これは12世紀に建てられた、ノートルダム・デ・ドン大聖堂です。西側の正面入口前にはキリスト磔刑の彫刻、そのまま上を見上げていくと鐘楼の頂上には6mもある、黄金色の聖母子像が立っています。中には12世紀の白大理石で作られた司教席や八角形の天井ドームが見所です。無料なので、時間のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。