この村こそが「ハウルの動く城」の舞台!?「エギスアイム」

アルザスのワイン街道に点在する、かわいらしい中世ドイツの家並みを残す村々。その中でもコルマールからアクセスしやすい村をいくつかご紹介しましょう。まず、厳格な審査によって認定される「フランスの美しい村」に認定されている「エギスアイム」から。11世紀のローマ教皇レオン9世が生まれたこの村は、城を囲むように円周状につくられていて、家々が城壁の役目を果たしていました。他の村の通りは直線的ですが、この村の石畳の小路はカーブを描いていて、他にはない風景を見せてくれます。この村こそが「ハウルの動く城」の舞台だという声もあります。

フランス・アルザス地方のおとぎの国のようなロマンチックな村めぐり(中編) フランス・アルザス地方のおとぎの国のようなロマンチックな村めぐり(中編)

“ブドウ畑の真珠”と讃えられる「リクヴィール」

こちらも「フランスの美しい村」に認定されている「リクヴィール」。二度の世界大戦の戦火から免れ、中世のままの姿を残しているこの村は“ブドウ畑の真珠”と讃えられています。アルザスの田舎の魅力を凝縮したような村で、目抜き通りには細かい彫刻を施した窓が美しい、16〜17世紀の家々が連なります。村の横にはブドウ畑が広がり、その展望もまた素晴らしいのです。また、この村にはアルザスの画家アンシの美術館があります。アンシは故郷を愛しアルザスの風景や人々をたくさん描いた画家で、その非常に愛らしい絵は日本でもとても人気があります。美術館の1階のショップは彼の絵のグッズが充実しているので、お土産にもおすすめです。

“コウノトリの里”として知られる「リボーヴィレ」

リボーヴィレは、屋根の上に作られたコウノトリの巣が見られる“コウノトリの里”として、またワインのグラン・クリュ(特級)を産出するブドウの畑に囲まれているワインの村として知られています。伝説のファイフ(笛の一種)吹きが街のシンボル的存在で、9月には「笛吹きの祭り」が開催されます。リボーヴィルには、アルザスの伝統工芸品として名高い、テーブルウェアのコットンプリント・メーカー「ボーヴィレ」社があり、工場の見学も可能。200年以上も続く技法で“トルコの赤”と呼ばれる赤を使って織られた、しっかりとした生地のテーブルクロスはお土産に是非欲しいところです。

フランス人に人気の城塞「オー・クニクスブール城」

オー・クニクスブール城は、戦略上の要衝として12世紀にボージュ山脈に建てられました。フランスらしい瀟洒なお城とは趣が異なる堅固な城塞です。17世紀の30年戦争で廃墟となり、1900年になってから、ドイツ皇帝の命によって15〜16世紀当時の姿に復元されました。ボージュ山脈の赤砂石を積んで造られた赤い城が緑の山に映え、遠くからでもその堂々たる姿を見ることができます。フランス人に人気の高いお城で、夏は非常に混みあいますが、塔からはブドウ畑がモザイクのように広がる大平原とボージュ山脈がはるかに見渡せて、ここまで登ってきた価値ありの絶景です。