「四角の家」という名のローマ神殿。保存状態がすばらしい!

古代ローマ時代に発展を遂げたニーム。観光の目玉は、その頃に建造されたモニュメント巡りとなります。フランス語で「四角の家」を意味する、「メゾン・カレ」も外せない訪問地の一つです。紀元前16年に完成した神殿で、数年後には皇帝アウグストゥスの若くして亡くなった孫たち(のちに養子)、ガイウス・カエサルとルキウス・カエサルの二人に捧げられるようになりました。ローマ帝国滅亡後には、キリスト教の教会、政府の厩や美術館など建物は用途を変更し、使用され続けました。そのおかげで、ローマ時代の神殿としてはほぼ完璧な状態で、現在の私たちは鑑賞することができるのです。

世界的にも保存状態がかなり良いローマ神殿 世界的にも保存状態がかなり良いローマ神殿

ギリシア神殿と似ているけど、何か違う?

建物は全長26メートル、幅15メートル、高さ17メートルの長方形をしています。重厚感あるコリント式の柱が、全部で30本、周りを囲んでいます。建物の中に入る前に上を見上げてみて下さい。柱頭や天井部分の装飾は華やかさが目を引きます。また、この神殿の屋根が柱ではなく、壁によって支えられいることに気がつくでしょう。一見、ギリシャ式の神殿と同じように見えるのですが、側面から見ると構造上大きな違いがあります。建物の外周を柱で囲み、建物と柱の間に廊下があるのがギリシャ式の神殿。それに対し、ローマ式の神殿は建物の壁と柱をくっつけているという特徴が異なります。緻密に計算しつくしたギリシャ建築に憧れながらも、ローマ人は独自のアイデアを採用したのでしょう。

ニームの歴史がわかる!25分の短編映画を見ておきたい

では、神殿へと足を進めて行きましょう! 中は映画館のように座席が並び、ローマ時代の歴史や当時の市民生活を描いた映画が上映されています。言語はフランス語ですが英語字幕があるのと、あまり難しいストーリーではありませんでした。この地域出身の主人公ネマウサが、ローマ帝国のガリシア征服の功労者となり、この地の統治を任されていくお話。この神殿からヴィクトル・ユーゴー大通りを南東へ下ったところに円形闘技場があるのですが、そこでグラディエーターの戦いが行われる日の朝に、彼らが町を練り歩いた様子や、この神殿の前でヤギが生贄に捧げらる儀式の様子も描かれていました。映画は11時〜、11時半〜、12時〜のように30分単位の入れ替え制でした。歴史に興味のある方は、楽しめる内容ですよ。