- 夏樹
- 音楽修行に渡仏し20年。教会オルガニストとして活動する傍ら、日本の女性誌やWEBにフランスの新鮮な話題を常時発信。在仏日本人向けコミュニティー誌「Bisou」や、海外で活動するライター仲間が集るメルマガ「地球はとっても丸い」の編集にも携わる。
出発エリアをに変更しました。
ハロウィーンの季節になるとこのおばけカボチャが出回るようになります
パリには有名なBIO専門の朝市が2つあります。メトロのSevres Babylone駅とRennes駅の間、Boulevard Raspailに立つラスパイユ市場。もうひとつは、メトロのRome駅とPlace Clichy駅の間に立つバティニョル市場。ここにスタンドをもっている販売者は、フランス政府の有機製品認証ロゴ「AB」をもっている人が多い。ジャムを作るとおいしいルバーブや、ジャガイモと一緒にスープにするとおいしいイラクサや、普通の八百屋さんではなかなかみつからない珍しい野菜果物も置いてあります。
アフリカ人女性の肌の美しさには定評がある。その秘訣はこれ!
ビオ市場で楽しいのは、食料品だけではなく、ビオ化粧品や自分で育てるハーブ小鉢、お風呂に入れるソルトバスなどのスタンドもあること。バティニョル市場に土曜日の朝、ラスパイユ市場に日曜日の朝スタンドを出しているジュリーさんはカリテバターのスペシャリスト。保湿クリーム、髪に栄養を与えるため、ちょっとした切り傷につける薬として西アフリカで伝統的に使われてきたカリテバター、これはアフリカのサバナ地帯のカリテの木の果実の種から抽出される油脂です。現在はフランス製の化粧品にも、よく登場します。ジュリーさんのカリテ製品「purete」は、漂白剤などを使用していない、純粋なカリテバターをふんだんに使ったものです。
店主ラヴノー氏。後ろに並ぶのはハーブティー用
バティニョル市場の近く、メトロのPlace Clichy駅近くに、創立1880年という老舗薬草店があります。店の奥にある調合室で、900種類以上の薬草を、ハーブティー用、精油、温泉療法用、エキス用に調合したオリジナルを販売。店主ラヴノー氏は薬学博士なので、医師の診断書がなくても、自分の病状を説明すれば治療用のハーブを処方してくれます。世界各国から直輸入されるハーブの80%は自然採集されたもの。精油は15mlで7ユーロから2mlで59ユーロもする「Rose」(お肌の老化に効く)まで。
一階がお店で、二回はセミナー室。最近日本も注目されているようで、「なぜ沖縄の人々は長生きするか」という講演が今秋予定されているということ
Bien etreなグッズが何から何までそろうスペース。暗い冬を元気す過ごすための光テラピー(luminotherapie)用ランプからダイエット食品まで、幅広い商品が置かれている。精油はLe carre des simplesを初めとしたBio製品だけ。アロマ加湿器や、アロマディフューザー、精油の使い方に関する本などもあるので、初心者には便利なお店。お店の人のアドヴァイスも親切なので安心。いろいろ得する会員制度もあります。
ジュリーさんのお店のカリテ製品のもとのカリテバター
■Marche du Raspail:火曜日、金曜日、日曜日の朝9時から14時まで
■Marche de Batignolles:土曜日の朝9時から14時まで
■Purete:ジュリーさんのお店はMarche du Raspailのココア屋さんの隣。
Marche de BatignollesではPlace clichyから歩いて行くと市場の始まりあたりです。www.karite.com
Grande Herboristerie Medicale :87,rue d'Amsterdam ,75008,Paris
最寄りのメトロ駅:Place Clichy
開店時間:11時から13時/14時から18時
閉店日:日曜日
www.sciencephyto.com
■Kiria:108, boulevard Saint-Germain 75006,Paris
開店時間:10時から20時
定休日:日曜日
www.kiria.com
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/11/19)
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