- 田中知子
- 現役パティシエ、スイーツライター。二度のフランス留学中にフランス各地へ食の旅に。花の都パリに関しては、フランス菓子のみならず、観光名所、レストラン、カフェ、イベント事など、パリジェンヌ並の情報通。現在は東京にてパティシエをしながら、季節毎にパリをチェック。「住んでるように気軽に行ける、パリ攻略法をご紹介します!」
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ルレ・デセールのメンバーのみが掲げることが許される看板が目印
近年日本で急速にショップ展開し、注目を浴びているMOF(国家最優秀職人)のパティシエのお店ジャン・ミエ。
ケーキ好き、ショコラ好きの方はもとより、デパ地下などでジャン・ミエ氏の直筆サイン入りのオレンジのパッケージを目にしたことがある方も多いはず。今回はそんな人気店の発祥となったジャン・ミエ パリ本店をご紹介したいと思います。
ショップにはルレ・デセールメンバーのみが許可される看板が誇らしげに掲げてあります。ルレ・デセールとはフランスを中心に、伝統的なお菓子と高度な技術、世界各国の有名な腕利きパティシエ、ショコラティエのみが加盟する協会のことです。
エッフェル塔にお出掛けの際は、クラシックとモダンのコラボレーションを生み出したジャン・ミエ本店にぜひお立ち寄り下さい。
ケーキのみならず、パンやお惣菜もおすすめ
一見すると時代遅れ?地味?と感じさせるようなラインナップのパリ本店。ここは豪華で華やかな造りではないけれど、多くのパティシエを生み出したフランス国立製菓学校を開校したジャン・ミエ氏の原点とも言える場所です。パティシエ界激動の時代に、伝統を守りつつも変化に適応し、ヌーベル・パティスリーの先駆者となったジャン・ミエ氏の思いが溢れるショップなのです。
ジャン・ミエ氏の原点を感じさせるようなクラシックなフランス菓子に出会えます。
現在はご引退されたジャン・ミエ氏の思いを引き継ぎ、やはりルレ・デセールメンバーのドゥニ・リュッフェル氏が腕を振るっています。
エッフェル塔を眺めながら、テイクアウトのランチ!
フランスのパティスリーは、ケーキだけでなく、パンやサラダ、キッシュなどのお惣菜も販売しています。ここジャン・ミエでもケーキだけでなく、お店で焼き上げたパンやピザ、お惣菜など、食欲を満たしてくれるものが豊富。店内でランチにしてもいいのですが、せっかくなので、“Emportez,SVP”「アンポルテ、シルヴゥプレ!」(テイクアウトお願いします!)と言って、お持ち帰りに。エッフェル塔の下で気ままにランチなんていかがでしょう?
プチフール・サレ(一口サイズのパン・デニッシュ類)100gで6.5ユーロ(約975円)やクスクスのサラダなどはパリらしいランチにおすすめです。デザートにはシブーストやババなどクラシックなお菓子がおすすめです。
店内のサロンでピザやパン、サラダ、お惣菜、ケーキなども食べられます
■ジャン・ミエ パリ本店(Jean Millet)
住所:103,rue Saint-Dominique−75007 Paris
電話:01 45 51 49 80
営業時間:9:00-19:30(月曜日〜土曜日)、8:00-13:00(日曜日)
最寄り駅:La Tour Maubourg 駅
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/03/06)
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※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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