- 田中知子
- 現役パティシエ、スイーツライター。二度のフランス留学中にフランス各地へ食の旅に。花の都パリに関しては、フランス菓子のみならず、観光名所、レストラン、カフェ、イベント事など、パリジェンヌ並の情報通。現在は東京にてパティシエをしながら、季節毎にパリをチェック。「住んでるように気軽に行ける、パリ攻略法をご紹介します!」
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約200年続く老舗ショコラティエ「ドゥボーブ・エ・ガレ」
秋に入るとパリは一気に涼しくなります。あっという間に冬が訪れたみたい。涼しくなると、物悲しくなって必然的に恋しくなるチョコレート。パリのサロン・デュ・ショコラがこの時期に開催されるのも、そんな心理を読まれているのかも。サロン・デュ・ショコラを逃しても、パリには美味しいショコラティエが山ほどあります。今日はパリの中心、サン・ジェルマン・デ・プレにある老舗ドゥボーブ・エ・ガレをご紹介致します。かつては王室御用達だったこともあり、なんとも上品なお店です。ブランド品を買いに行くときには、それなりにおしゃれをしていくように、チョコレートのトップブランドのお店に行く心構えでお出かけ下さい。
当時の薬局を彷彿させる内装インテリア。半円型のカウンターになっています
ここのお店、なんと創業は1800年。200年以上の歴史を誇る、老舗ショコラティエです。創業者はフランス王ルイ16世のおかかえ薬剤師だったシュルピス・ドゥボーブ氏。薬剤師の精神のもと、「美味しくて健康に良い」をテーマにしたチョコレートを作り始めました。 後に、甥っ子にあたるアントワーヌ・ガレ氏と共に健康に良いチョコレート商品を開発し、この二人の名前をあわせたDebauve & Gallais(ドゥボーブ・エ・ガレ)という店名になりました。
シンプルでベーシックなトリュフ。大きいので、一つをじっくり味わいたい
創業者が薬剤師だったこともあり、店内に入ると創業当時の薬局にあるような半円型のカウンターがあり、200年前のフランスを垣間見ることが出来ます。カウンターに丁寧に並べられたチョコレート菓子の数々。体に良いと思うといくらでも食べられそう。お勧めは、オレンジの表皮を使用したチョコレート。オレンジピールをチョコレートで薄くコーティングしたヴァレンシアは量り売りでお土産にもお手頃です。また健康への好影響を考えてあみだされたアーモンド、バニラビーンズやオレンジの表皮を使用したチョコレートも創業者の思いが伝わってくる品です。いろいろ迷っても、私がやっぱり食べたくなるのはシンプルなトリュフ。チョコレート本来の味を堪能できます。お店の人に相談しながら、じっくりお気に入りを見つけてくださいね。
薬剤師だった創業者ドゥボーブ氏と科学者ガレ氏からとった店名
■ DEBAUVE&GALLAIS(ドゥボーブ・エ・ガレ)
住所:30,rue des Saint-pere -75007 Paris
電話:01.45.48.54.67
営業時間 : 9:30〜19:00
休:日曜日
メトロ:St-Germain des Pres(4番線)
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/10/09)
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