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海外現地発ガイド通信

9月に開館したばかり、法王ブノワ16世も訪れた「コレージュ・デ・ベルナルダン」


掲載日:2008/10/23 テーマ:歴史 行き先: フランス / パリ

タグ: すごい! 教会 新しい


長年閉鎖されていた修道院がリニュアールされて新たにデビュー

重い石の天井を支えるために発明された交差ヴォールト 重い石の天井を支えるために発明された交差ヴォールト

この9月、カルチエ・ラタンで開館したばかりのcollege des,Bernardins。9月12日には初来仏した法王ブノワ16世がここで講演したことから、ずいぶん、メディアで話題になりました。現存する、数少ない13世紀のゴシック建築の建物なので、以来、多くの人々が見学に訪れています。なんでも、長い間、牢獄、消防署、警察学校、はては物置にも使われて見捨てられていた建物だったそう。

歴史ある大学とその学生寮があったカルチエ・ラタン

普段はあまり出会うこともない修道女さんたち。可愛い! 普段はあまり出会うこともない修道女さんたち。可愛い!

カルチエ・ラタンといえば、12世紀にパリ大学があった地域のこと。イギリスのオックスフォード大学や、イタリアのボローニャ大学と同時代に創立された、歴史ある大学です。そして、この時代、大学といえば神学が主体でした。各地の僧院から若い学生たちが送り込まれ、彼らを泊め、教育する学生寮がたくさん大学近くに広がりました。college des,Bernardinsもそのひとつとして、地方から勉学にやってくる学生たちを受け入れる寮でした。

フランス革命以降、教会は衰退

13世紀の彫像。素朴な表現のなかに、威厳が感じられる 13世紀の彫像。素朴な表現のなかに、威厳が感じられる

しかし、フランス革命で王様と教会が権力を失うようになると、この建物も廃屋に。こんなきれいな建物が?と不思議になりますが、フランス革命中とその直後は、教会に関係するものはなんでも、キリストの彫像から、大オルガンにいたるまで壊すのが普通だったということ。その後、college des,Bernardinsはパリ市の所有地となったものの、建物の劣化が激しく、近くに住む人々のなかには、「あらー、あそこは倉庫なんだと思っていた」というような人もいるそうです。

これからは文化センターとして第二の人生

これは、石壁を支えるために補強の役をする控え壁 これは、石壁を支えるために補強の役をする控え壁

以前、この辺りには、セーヌ川の支流であるビエーヴル川が流れていました。そのため、地質が沼状で、ずいぶん修復に苦労したということです。でも、5年かけた工事の甲斐もあり、白い石壁とゴシック建築の特徴である交差ヴォールトがとても美しい建物。これからは、映画、シンポジウム、コンサート会場として、広く利用される予定です。珍しい僧服を着たお坊さんたちにもすれ違うことも多く、ちょっとタイムスリップしてしまいそう。

【関連情報】

■コレージュ・デ・ベルナルダン(college des,Bernardins)
http://www.collegedesbernardins.fr/

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/10/23)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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