ミシュラン、ミシュランというけれど……

旅先でレストランを選ぶとき、あなたは「ミシュラン」を参考にしますか?あるいは「ミシュランの星付きだから」という理由で、そのレストランへ食べに行くことはありますか――ミシュランのレストラン・ホテルガイド、通称“赤ミシュラン(表紙が赤色のことから)”は、タイヤメーカー大手のミシュラン社が発行している歴史あるガイドブックです。パリ万博のおこなわれた1900年に初めて出版されました。タイヤメーカーであるミシュラン社がガイドブックを作る理由は、一つには会社の知名度アップ、もう一つは自動車を使った旅行が活性化することでタイヤの売り上げアップを狙ってのことと言われています。

ミシュラン星付きレストラン、「星」って本当に当てになるの? ミシュラン星付きレストラン、「星」って本当に当てになるの?

三つ星とそれ以下の差はとても大きい!

私は食べることが大好きなので、国内外のミシュラン星付きレストランに行ったことがあります。思い出せる範囲で20軒から30軒くらいです。これが多いのか少ないのかは一概にはいえませんが、この経験の中ではいくつかはっきり言えることがあります。まず、「星の数、とくに三つ星はかなり信頼できる」。一つ、二つの星は流動性が高く、ときには「これで星付き?」と首をひねるサービスや料理のこともありますが、三つ星に関しては総合的な満足感が段違いです(個人的な思い出ではパリのピエール・ガニェール、香港の龍景軒やカプリスなど)。

食材だけじゃなくレストランそのものにも「旬」はある

次に、「勢いのある二つ星は狙い目」!二つ星で印象深かったお店が「その後三つ星を獲得した」というニュースを知るのは、自分が発掘したような気分になってなんともうれしいものなのです(私の経験ではパリのプレ・カトラン)。反対に、以前三つ星だったのに二つに落ちてしまった話を聞くのは、諸行無常を感じるものです(私もパリのグラン・ヴェフール降格には寂しい思いをしました)。

旅先のお店選びの心強い味方、でも縛られる必要なし!

そして、「星付きレストランの星はやっぱりそれなりに当てになるが、逆もまた真なりではない」。つまり、星のないレストランにもおいしくて素晴らしい時間を過ごせるお店は、世界にいくらでもあるということ。端から「ミシュラン星付きなんて、なんの意味もない」とかたくなに背を向ける必要はありませんが、自分が「おいしい!」「この店が好き!」と思えば、それはあなたの中の星付きレストランなのです。いつまでも思い出に残る自分だけの名店が旅先のあそこやここにある……そう思うと、ますます旅が彩りに満ちたものになりますよね。