きのこのシーズンはいつ?

日本ではきのこの季節というと、秋を思い浮かべる人が多いと思いますが、ヨーロッパでは春から秋にかけてがきのこのシーズンです。日本のスーパーでは工場栽培のきのこが主流になっていますが、ヨーロッパではまだまだ天然ものが主流で、様々な種類の旬のきのこが店頭に並び、季節の移り変わりを感じさせてくれます。

フランスで愛されているきのこたち フランスで愛されているきのこたち

味はもちろん、香りを大切にするのがフランス流

フランスでは5月を過ぎると、モリーユ茸(アミガサ茸)、ムースロン(シバフタケ)、そしてジロール茸など様々なきのこが店頭に並び始めます。その中でもジロール茸は「フランス料理には欠かせないきのこ」と言われています。ラッパ状の形が特徴的で、日本では「杏子茸」と呼ばれているように、アンズに似た香りがします。フランスの家庭では、オムレツなどシンプルな料理法で香りを楽しみながら食べる人が多いそうです。

高級きのこだってあります!

また、秋になると旬を迎えるのがセップ茸。日本の松茸には及びませんが、フランスの中では高価な部類に入ります。フランスのボルドー地方は有名な産地のひとつで、ガーリックやエシャロットを効かせてソテーした「セップ・ド・ボルドー」はセップ茸の定番料理。秋にフランスを訪れるなら、ぜひメニューにセップ茸を探してみてください。ちなみにこのセップ茸はイタリアに入ると、ポルチーニ茸と名前を変えて同じく珍重されています。

「パリのきのこ」と呼ばれているのは?

フランスのきのこの中で、珍しく人工栽培なのが、日本でもおなじみのマッシュルームです。17世紀半ば頃に、パリ近郊の採石場後(洞窟)で大量に栽培されるようになったことから、フランスではマッシュルームの事を「シャンピニオン・ド・パリ」(パリのきのこ)と呼んでいます。きのこ類の中では珍しく、熱を加えずそのままスライスしてサラダなどで生食されることもあります。フランスでは人工栽培のシャンピニオン・ド・パリを除くと、きのこは季節野菜のひとつ。フランス人達はマルシェにきのこが並ぶと嬉しそうに品定めし、季節の味を楽しみます。加工品は日本でも手に入れることができますが、採れたてのきのこは現地でしか味わえないもの、ぜひ旅行で滞在した時には旬のきのこ料理を味わってみましょう。