フランスでモンブランが見当たらない……?

日本でも大人気のモンブラン。せっかくフランスに旅行に来たら、ぜひ本場の味を堪能したいと思いますよね。ところが同じフランス国内でも、例えばストラスブールなどではメニューに「モンブラン」が見当たらないパティスリー(洋菓子店)に遭遇するかもしれません。そんなときは「トルシュ・オ・マロン(Torche aux marrons)」の表示を探してみてください。モンブランとそっくりのケーキが出てくるはずです。このトルシュ・オ・マロンとモンブラン、一体何が違うのでしょうか?

生クリームがちょこんと乗ったトルシュ・オ・マロン 生クリームがちょこんと乗ったトルシュ・オ・マロン

中身は同じ!? アルザス地方のモンブラン

食べ比べてみるとわかりますが、トルシュ・オ・マロンとモンブランには基本的に違いはありません。中東部のアルザス地方(人気観光地のストラスブールはその首府)のほか、主にフランス東部ではモンブランはトルシュ・オ・マロンと呼ばれています。トルシュは「松明」を意味するフランス語で、「トルシュ・オ・マロン(栗の松明)」の名前で売られているケーキの中には、松明の火のようにてっぺんにちょこんと生クリームが乗せられていることがあります。ちなみにモンブランは、「モン(Mont)=山」と「ブラン(Blanc)=白い」で「白い山」の意味ですが、当然ヨーロッパアルプス最高峰の山のことを指しています。パリを含めフランスの多くの地域ではモンブランの呼称が使われています。

パリでモンブランを食べるなら

モンブラン好きなら、ぜひおすすめしたいお店がパリの「アンジェリーナ」です。1903年創業の老舗アンジェリーナは、メレンゲの上に茶色いクリームを細く絞り出すという現在の形を発明し人気を勝ち取ることに成功した店で、私たちがよく知る「モンブラン」の発祥とも言えます。オランジェリー美術館のある広いチュイルリー庭園のすぐ脇、セーヌ川とは反対の北側にあります。メトロでは一番線のチュイルリー駅またはコンコルド駅から徒歩2〜3分です。この周辺はルーブル、オルセー、オランジェリーなどパリ観光に欠かせない美術館が集まっている地区なので、美術館見学と併せて立ち寄ってみるのがおすすめです。