そば粉がガレット、小麦粉がクレープ

北西フランス・ブルターニュ地方発祥の料理、ガレットとクレープは日本でも人気があるので、食べたことがある方も少なくないと思います。どちらも薄焼きのパンケーキで見た目も似ていますが、原料にそば粉を使っているのがガレット、小麦粉を使っているのがクレープとなります(厳密には薄焼きのパンケーキの総称として「クレープ」が使われることもあります)。土地が貧しく小麦が採れなかったブルターニュ地方では、伝統的にそばを盛んに栽培し、ガレットが食されていましたが、13世紀にガレットが宮廷料理として取り入れられて以降、原料が変化し、クレープと呼ばれるようになりました。

ホワイトソース、きのこ、ベーコンなどが入ったガレット ホワイトソース、きのこ、ベーコンなどが入ったガレット

主にガレットは食事、クレープはデザート

パリのクレープリー(ガレット&クレープの専門店)の多くでは、単に原料が違うだけでなく、生地に巻かれる食材も異なることがほとんどです。材料に塩を含むガレットはハム、チーズ、卵などの食材を巻いて一般の食事として提供されることが多いのに対して、砂糖を使って甘く味付けされたクレープは、はちみつ、チョコレートソース、オレンジソースなどがかかったデザートとして提供されることが一般的です。またクレープは、日本のように果物や生クリームなどをたっぷりと巻いたものではなく、生地自体を楽しむシンプルな盛り付けのものが主です。食事としてガレット、デザートとしてクレープ、そしてドリンクにはこれもブルターニュ名物である発泡りんご酒のシードルを注文するというのが、クレープリーでよく見られるスタイルになります。

パリで美味しいクレープリーが集まる地区

さて、では実際にパリでガレットとクレープを食べたいと思ったら、どこに向かうのがいいでしょう? それはずばり、パリとブルターニュ地方を行き来する列車の発着駅であるモンパルナス駅の周辺です。特に、モンパルナス通り(Rue de Montparnasseです。大通りのBoulevard du Montparnasseではないので注意!)にはクレープリーが何軒も並んでおり、人気店もあるので、パリのクレープリーが初めての方におすすめのスポットです。