心おきなく美食を楽しむために

フランスへ訪れるからにはぜひ楽しみたいのが、ビストロでのフランス料理。美食の国・フランスは言うまでもなく美意識の高いお国柄もあり、ビストロでのたしなみも一丁前です。ビストロでの食事経験が少なければ、すこしうろたえるかもしれませんが、「慣れずにまごついていては格好がつかない!」なんて気負うことはありません。基本的なマナーをレクチャーします。

イタイ思いをしないために。フランスでビストロを利用する際のマナー(前編) イタイ思いをしないために。フランスでビストロを利用する際のマナー(前編)

お店に入ってオーダーまでで勝負は決まる?!

まず、お店に入って最初に気をつけなければならないのが、挨拶です。フランスでは、ランチタイムなら“Bonjour(ボンジュール).”、ディナータイムなら“Bonsoir(ボンソワール).”と店員さんに挨拶を。ベーシックなことですが、この挨拶を気持ちよく交わすことで、ビストロにいる時間がずいぶん居心地よくお互いが各々の時間になるはずです。着席してまもなくアペリティフ(食前酒)が必要かどうかを店員さんに問われるでしょう。不要なら“Non(ノン).”と断っても問題ありません。

注文時に覚えておきたいことは?

オーダーをしたい時は、“Excusez-moi(エクスキュゼ・モワ).”と呼びます。このときギャルソン(ウェイター)を何度も呼ぶ必要はありません。各テーブルに担当のギャルソンが決まっていたり、気付いていながら他にサービスしていたりする場合が多いので、ゆったりと待ちましょう。オーダーでは、必ずしもフルコースで注文しなければならないわけではありません。ただしメイン料理を1品は最低でも頼みましょう。また水道水も注文すれば無料で出てきますが、ガス入りか無しかを頼むのが基本です。

パンは頼まなくても付いて来る?

大半のビストロではパンはサービスです。ソースやスープを拭って食べるのはスマートではありません。また、親指をパンに挿しいれてからそっとパンを割くと、パン屑があまり散りません。メイン料理はしっかり量がありますが、一人一皿のオーダーが基本です。食事中にカトラリーを床に落としたら、ギャルソンを呼び拾ってもらいましょう。サービスを“あえてしてもらう”のも、客として覚えておきたいふるまいのひとつです。(後編へつづく)